アレルギーの不思議

第9回 実は溶けだしが原因!? 金属アレルギーのメカニズム

2011.05.02 MON

アレルギーの不思議


お洒落したいけどかゆくなる…。ホント迷惑、金属アレルギー 写真提供:ポム/PIXTA

金属アレルギーを避けるためには?



指輪やピアスをつけていると、あとができたりかゆくなったり。悩みの種となっている人が多い金属アレルギー。ズボンのファスナーのせいで、おなかの辺りがかゆくなるって人もいたりして…この金属アレルギーって何が原因なの?

「ネックレス、金属バンド、ピアスなどの合金に含まれているニッケルやクロムなどの金属が汗などでわずかに溶け出し、皮膚の細胞を構成するタンパク質と結合することにより起こります。ニッケルなどの金属が結合したタンパク質は異物として認識され、アレルギー反応が起こると考えられています。しかし、アレルギーといっても花粉症や食物アレルギーとは別のもの。花粉などは体内への侵入から数分程度で反応が起こるのに対し、金属アレルギーは1~2日後。遅延型過敏反応と呼ばれています」

そう教えてくれたのは、国立成育医療研究センター免疫アレルギー研究部部長の斎藤博久氏。普段は大丈夫なのに汗をかいたら金属アレルギーが出るってのも、汗で金属が溶けているのが原因なんだとか。ほかにはどんな金属素材がアレルギー反応を起こしやすいのでしょう?

「ニッケル、クロムの他には水銀、コバルト、スズなどが代表的ですが、合金のアクセサリーではニッケルでおこるケースがほとんどです」
斎藤博久氏が監修した『アレルギーはなぜ起こるか』(ブルーバックス)。アレルギー反応を引き起こす免疫の仕組みや対処法などを解説する
“プラチナとか純金であれば大丈夫なんだよね”というセリフをどこかで聞いたことがあるような。これは本当ですか?

「プラチナや純金は溶けにくいので、ほかの金属に比べてアレルギーが起こりにくいのは確かです。ただまったく溶けないわけではありませんので、特にピアスのように傷ついた皮膚と接触する場合には注意が必要です」

ちなみにメガネなどに使用されているチタンはプラチナや純金よりもさらに溶けにくく、金属アレルギーが起こりにくいそうだ。  

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