身体にまつわる都市伝説

第45回 血液型で性格は本当に変わるのか?

2011.05.02 MON

身体にまつわる都市伝説


血液型占いに科学的な根拠はやはりなかった。「たとえば、血液型占いの概念をまったく持たない外国人100名と、日本人100名をそれぞれ集めて面談すれば、血液型によって本当に性格が異なるのかどうかが検証できるかもしれませんね」とは須田先生の弁。誰か、試してみませんか? 写真提供/PIXTA

戦前から大真面目に研究されてきた血液型別性格判定



日本人は占いが大好きだ。毎朝、テレビの占いをチェックしてから出勤する人が多いのは、筆者のまわりだけではないだろう。

とりわけ血液型占いは、飲み会や合コンなどでも定番のネタ。けれど、何型と何型は相性がいい、なんてトークを耳にするたびに、「それってホント?」と疑問を抱く向きも決して少なくないはずだ。

ちょっと検索してみれば、「科学的な根拠はない」という記述がいくつも見つかるように、みんな迷信とわかっていながらも楽しんでいるフシがある。

「最もメジャーなABO式血液型は、赤血球内の抗原の種類によって判定されるもの。つまり、脳内の分泌物を左右するような要素はなく、血液型が人格に影響するということはやはり考えにくいですね」

そう語るのは、池袋スカイクリニックの須田隆興先生だ。ちなみに一説によると、血液型占いの起源は、1916年に医師によって血液型と気質の関連性が研究されたことにあるらしい。戦時下には軍により、兵隊としての適性を血液型から判断しようという研究もされたようだが、明確な成果は得られなかったとか。 血液型占いが支持されるのは、日本や韓国くらいとも聞く。では、なぜ日本ではこれほどまでに血液型による性格分類が根づいているのだろう?

「ひとつには、社会的な“刷り込み”があると思われます。日本人は基本的に、『私はA型だからこう』『あなたはO型だからこうよね』といった定義付けが、当たり前のように共有されやすい環境で育っています。ですから時には、『私はA型寄りのO型だから…』なんて自己解釈まで普通に成立してしまうんですね」

なお、血液型の判定法にはほかにも、「Rh式血液型」や「HLA型」など様々ある。ABO式だけが人格判定に使えるというのは、やはりおかしいだろう。

とはいえ須田先生いわく、医師の間でも血液型占いは大人気なのだとか。医学的根拠はないと知りながらも、休憩時には僕らと同じく、その日の運勢と照らし合わせて一喜一憂しているというから、人を惹きつけてやまない不思議な魅力を備えていることだけは間違いない。

血液型占いは星座占い同様、一種のゲームとして楽しむのがよさそうだ。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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