身体にまつわる都市伝説

第46回 根治は不確立? 花粉症は一生治らないものなの?

2011.05.09 MON

身体にまつわる都市伝説


せっかくの春を心から楽しめない、悲しき花粉症者…。しかし、症状緩和のための様々な方法が研究されており、いつか花粉症を根治させる治療法が確立するかも!? 写真提供/PIXTA

日々進歩する、花粉症治療の最前線とは?



ようやくスギの猛威がいち段落したかと思いきや、続いてヒノキ、イネ、ブタクサと順に控え、まるで超強力打線を相手にするピッチャーのよう。…そう、花粉症のことである。

アレルギーとは無縁の人に羨望の眼差しを向けてしまう今日このごろだが、花粉症は一度かかると、もう治すことはできないのだろうか? 『なるほど!食の新常識』(トランスワールドジャパン)の著者で、日本ホリスティックセラピストアカデミー校長の加藤雅俊先生に聞いてみた。

「花粉症を根治させる治療法は確立されていませんが、可能性がないわけではありません。そもそもアレルギーとは、特定の抗原に対する免疫反応が過剰に出てしまう症状で、花粉症の場合、体が花粉を有害なものと勘違いしているのが原因です。こうしたアレルギー反応を抑えるためには、大まかにふたつの方法が考えられます」

その手段のひとつは、免疫力を高めて花粉の許容量を増やすこと。加藤先生によれば、そのために効果的なのが、体を鍛えて筋肉をつけることだという。 免疫系で重要な役割を担う白血球は、筋肉と密接な関係がある。そのため筋トレやランニングなどのトレーニングは花粉症対策に有効で、筋肉の量が増えると体温が上がるため免疫力アップにつながり、アレルギー反応の発症を抑えることができるのだ。

「ただし、そもそも花粉症は免疫の“誤作動”なわけですから、根本的に治すためには、花粉が有害なものではないことを体に教えてあげる必要があります。これは比較的新しい試みですが、実際に一部の医療機関では、スギのエキスを少量ずつ体内に注入し続けることで、それが排除すべき対象ではないことを体に覚えさせ、スギ花粉へのアレルギー反応を抑える治療法も導入されているんですよ」

これは、子どものころに受けたBCG注射の手法に近いと加藤先生は解説する。BCGは、結核を予防するために、結核を引き起こす細菌(※ただし毒性のないもの)を注射し、免疫を作り出す手法である。いわば、“毒をもって毒を制す”やり方だ。

研究途中のジャンルだけにまだまだ検証が必要ではあるが、花粉症患者にとっては希望の光。近い将来、花粉症の根治が実現していることを祈りたい。 あなたが知っている体や健康にまつわる噂や風説は? 下のボタンから投稿ください。

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