知られざるあの仕事の報酬

第10回 気象予報士の報酬は?

2011.05.09 MON

知られざるあの仕事の報酬


毎日移り変わる天気に関する正確な情報を扱うため、24時間態勢で働く気象予報士の勤勉さには、てるてる坊主だって敵わない? 写真提供:e-umi / PIXTA

空を相手にする仕事です



「本日は急な雨にご用心。折りたたみ傘を忘れずに」なんて解説で、テレビなどでおなじみの気象予報士。気象予報士は、平成6年度から気象業務法の改正で導入され、民間の事業者が気象庁発表のデータを基に予報業務を行う際に必要な国家資格。その業務はテレビなどで目にする“お天気キャスター”以外にもたくさんあるのだとか。仕事内容と報酬について、活躍中の気象予報士に匿名を条件に話を聞くことができました。

「気象予報士の仕事の基本は気象に関する情報の提供。主に『メディア』と『産業』に関するもので、『メディア』はテレビ番組などでキャスターとして気象情報を解説するほか、テレビやウェブの気象コンテンツを制作するなどの仕事が挙げられます。一方、『産業』は例えばコンビニやレジャー施設などに、気象予報に基づいた需要予測など有益な情報を提供するというものです」

どういった形態で働くことが多いんでしょう?

「気象予報士として働くには試験に合格して資格を取った後、気象庁から予報業務の許可を取得している民間の気象会社に就職する、つまりサラリーマンになるのが一般的。『メディア』の仕事では個人がテレビ局などと直接契約を結ぶことが稀にありますが、『産業』の仕事では個人が契約を結ぶケースは皆無。どちらにしてもフリーランスで働く人は非常にレアです。一般的な気象会社の場合、天気に関することなので当然ですが365日24時間態勢。早朝や深夜勤務などシフト制で仕事にあたり休みも不規則。台風や豪雨時などは防災態勢として緊急に出勤を要請されることがあります」 労働時間で考えると普通のビジネスマンと変わらず1日8時間労働、1週間のうち2日間の休日というのが一般的のよう。報酬はどのぐらい?

「高いと思われがちですがそれほどでもありません。一例としてラジオ出演などである程度キャリアを積んだ30歳の人とするなら年収は360万円ぐらい」

単純計算すると時給は約1700円。

「平成23年3月時点で気象予報士の資格を持つ人は日本全国で約8300人いますが、そのうち生業にしている人は半分にも満たないでしょう。現在の日本では残念ながら気象予報士の需要は少ない。ただ、気象情報という普遍的かつ多くの人に必要とされる情報を扱う仕事はとてもやりがいがありますよ」

僕らの生活に欠かせない天気予報のために24時間態勢でがんばる気象予報士に、改めてエールを送りたくなりました!  

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