去年は猛暑だったけど…

節電が求められる今夏、気になる気温は?

2011.05.18 WED


「梅雨入り・梅雨明け」については、「梅雨の時期は、一時的な太平洋高気圧の強まりや、梅雨前線の顕在化に左右されることが多く、それを予測することは難しく、また、その遅い早いから夏の気温を予測することも困難です」(前田さん)とのこと。気温の予測は、想像以上に難しいらしい 写真提供/GettyImages
5月も中旬に入り、気温が20℃を超え、汗ばむ陽気になる日も増えてきた。思い出されるのは、気象庁が“30年に1度の異常気象”と認定した昨年の猛暑。東日本大震災の影響で節電が求められる今夏、気温はどうなるのか、例年にも増して気になるところ。

ということで、ズバリ今年の夏は暑くなるのか、気象庁に聞いてみた。

「結論から言いますと、今夏(6~8月)は、全国的に平年並みの気温か、暑夏になる可能性が高いと考えられます。関東甲信地方では、平年より気温が高くなる確率が50%(低くなる確率:20%/平年並みの確率:30%)。同様に、北日本は40%、西日本と沖縄・奄美が50%と予報しています」(気象庁・気候情報課の前田修平さん)

なるほど。昨年のような猛暑になる可能性もあるんでしょうか?

「可能性としては考えられます。ただ、気象庁では“猛暑”の定義をしておらず、“猛暑日”(最高気温が35℃以上の日)の日数なども予測していません。“どれくらい暑くなるか”は、フタを開けてみないと分からないところが大きいんです」

僕らとしては、猛暑を想定して準備をした方がよさそうですね。ちなみに、その年の夏の気候を予測するうえで、決め手となるのはどんな情報なんですか?

「主に海面水温の変動による、大気への影響を計算して予報しています。例えば、昨年の夏の全国的な高温、西日本や沖縄・奄美を中心とする冬の低温などは、ペルー沖などで海面水温が下がり、逆に日本の南方、東部太平洋赤道域で水温が上がる“ラニーニャ現象”が影響しています。昨年夏に発生したラニーニャ現象は、すでに終息したとみられ、平常の状態になることが見込まれます。それを踏まえても、近年は高温傾向にあるため、今回のような予測になりました」

ラニーニャ現象の影響はないようだとはいえ、二年連続の暑い夏になる可能性があるとのこと。節電を意識しながらも、熱中症にかかってダウンしないように注意しましょう。
(月川碧/blueprint)

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