知られざる“あの仕事”の報酬は?

第12回 サッカーの審判員の報酬は?

2011.05.23 MON

知られざるあの仕事の報酬


レッドカードを掲げる審判員。だけど考えてみると、一発退場を告げる行為って、次の試合などへの影響が大きく、計り知れない覚悟がいることですね 写真提供:TACAJIRO/PIXTA

ピッチ内外すべてを見て、判断するお仕事です



サッカーの試合の流れを大きく変えることもある、審判員というお仕事。なかでもプロとして活躍する人を、プロフェッショナルレフェリー(以下PR)と呼ぶらしいが、いったいどういった人たちなのだろう。日本サッカー協会の審判委員長、松崎康弘氏に聞いてみた。

「PRは、日本サッカー協会がJリーグの1部であるJ1を担当する審判員のなかで、高いレフェリーパフォーマンスを持つと判断した者で、審判を職業としている人のことです。現在活躍しているPRは主審10人、副審3人。PRは年間、Jリーグだけで約40試合をこなすほか、日本フットボールリーグ(JFL)や全国大会などの審判も行います」

試合の日以外はどんなことをしていますか?

「審判員も試合中には、選手と同じくフィールドを走って判定をします。そのための体力を保つトレーニングや、審判技術向上のトレーニングが欠かせません。隔週で全員が集合し、トレーナーやインストラクターの指導のもと、専門的なトレーニングを行います。また、自分やほかの審判員が担当した試合映像を確認し、次の試合への準備を行います。審判員を実技指導し評価をするアセッサーという立場の人から、話を聞いたりレクチャーを受けたりもします。そのほか、判定の基準合わせや全体の技術向上のための研修会などにも参加します」

日々忙しそうですね。ちなみに、サッカーの審判員という仕事の難しさは?

「審判員の一番の仕事は、競技規則に沿って正しく判断し、安全に競技を進行させ、フィールド上の選手22人に最高のプレーをしてもらうことです。ただ審判も人間である以上、選手同様に判断ミスをしてしまうことがあります。選手とコミュニケーションをとりながら、うまくゲームコントロールできるよう注意を払うことが必要です」

なるほど。そんなサッカーの審判員、報酬はどのように支払われるのでしょう?

「試合ごとの出場給ですね。PRもアマチュアの審判にも同額が支払われます。J1主審は12万円、副審は6万円、J2主審は6万円、副審は3万円といった具合です。PRになると、出場給以外に1年契約の年俸もあります。正確な額は個人差がありますが、サラリーマンで平均的な年俸と同じくらいか、少し高い程度でしょうか。とはいえ、何万人という観客の目にさらされる重圧や、負傷などで審判という職業を失うリスクなどを考えると、決して高いとはいえないでしょう」

サッカーの審判員にとって毎試合が正念場なのは選手と同じこと。サッカーの試合が面白いのは、選手だけでなく審判員の努力も大きいと分かれば、今後はより興味深く試合を観ることができそう。 知られざるあの仕事の報酬の一覧はこちら

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