アレの意外な使い道 第1回

乾燥剤が、ガーデニングの肥料に!?

2011.06.06 MON


球状のシリカゲル。色のついた粒は、湿気を吸うと青からピンクに変わることで吸湿状態の目安になるよう加工されたもの 画像提供:kmc / PIXTA
お菓子などの袋に入っている、乾燥剤ってありますよね。「食べられません」って包装に書いてある、青や白のツブツブで「シリカゲル」とかいうヤツです。あれっていったい、何からできているのか昔から気になっていました。そこで、愛知県豊田市でシリカゲルの乾燥剤を製造している、東海化学工業所の堀江石根さんに聞いてみました。

「シリカゲルは、二酸化ケイ素を主成分とする物質。シリカ(二酸化ケイ素)が『ゲル』という状態になったものを差します」

ゲルは英語で「ジェル」だそう。ゲル状のシリカだからシリカゲルなんですね。では、それが乾燥剤として使えるのはなぜでしょう?

「シリカは無数の穴が空いている、多孔質構造になっています。スポンジのようなイメージですね。その穴に水分を吸着させることができるんです。穴の表面積は、スプーン1杯のケイ素で計算すると、テニスコート3面分もの広さにもなり、これが多くの水分を吸着できる理由なんです」

そんなにすごい力があるとは知りませんでした。ところで、シリカゲルにはほかの使い道はないのでしょうか?

「ガーデニングのときに、袋から出して土に混ぜれば、肥料として使えるようですね。実際に、シリカゲル肥料というものも販売されています。シリカゲルの主成分であるケイ素には、植物の光合成を促進させる効果があるんです。特に稲作などに有効な肥料といわれていますよ。ほかにも、花と乾燥剤を一緒の袋に入れて置いておけば、色が鮮やかなドライフラワーを作ることができるみたいです。この場合、乾燥剤を多めに入れる必要がありますけどね。ちなみに乾燥剤のタイプによっては、1度使った後に日干しにするなどすれば、再び水分を吸収できるようになり再利用できるものもありますよ」

今まで、特に気にせず捨てていた乾燥剤にも、実は意外な使い道があるんですね。これからはお菓子を食べた後の乾燥剤、捨てずにとっておくといいかも。

(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

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