身体にまつわる都市伝説 第51回

「バカは風邪ひかない」は本当だった!?

2011.06.13 MON

身体にまつわる都市伝説


医学的にもあながち間違いとはいえない「バカは風邪ひかない」説。しかしその反面、「物事に無頓着過ぎるあまり、自己管理ができない人であれば、むしろ風邪はひきやすいかもしれませんね」と須田先生 写真提供/PIXTA
蒸し暑かったり肌寒かったり、気候が安定しないためか、またまた風邪が流行っているようだ。筆者にしても、つい薄着で寝床に入り、明け方に寒気を感じて慌てて布団をひっかぶるような日が少なくない。

仕事にプライベートに多忙な現代人、風邪っぴきで予定を狂わせるのは避けたいところ。そういえば昔から、「バカは風邪ひかない」というけど、もしこれが事実なら、僕はそうそう風邪などひかないはずなのだが…。

「バカは風邪ひかないというのは、じつはあながち無根拠な表現ではないんですよ」

そう語るのは、池袋スカイクリニックの須田隆興先生だ。なんと、単なる物の喩えと思いきや、これは意外なコメントである。

「ストレスは確実に免疫機能を低下させます。仕事が多忙な時期にかぎって風邪をひきがちなのは、心身にストレスが蓄積しているためでもあります。“バカ=ストレスを感じない”と解釈するのはいささか乱暴かもしれませんが、少なくともあまり物事に頓着しないタイプの人が、ストレスを蓄積しにくいのは事実でしょう。つまり、風邪をひきにくい傾向は、医学的にあり得ると思います」

過大なストレスは、確実に免疫機能を抑制する。ちなみに須田先生自身、「僕も学生時代、女性にフラれた途端に、帯状疱疹を発症したことがありますから(笑)」と、身をもってストレスのリスクを体験しているとか。

ビジネスはある面でストレスとの戦いだ。オーバーワーク時のストレスを上手に癒やし、効果的に免疫力を維持するには、どうすればいいだろう? ちなみに筆者の場合は、ジョギングしたり音楽を聴いたりすることで、ストレス発散に努めるようにしている。

「個人的な見解ですが、そういった気分転換は必ずしも免疫力アップの最良の方法とはいえません。多忙な時は睡眠時間が削られがちですから、気分転換に時間を割くよりも、しっかり栄養を摂って、たっぷり眠ることが何よりも効果的です。不眠もまた、免疫機能を低下させる原因になりますから」

激務続きの時ほど、ぱーっと飲みに行きたくなるものだが、体調管理を優先するなら、早めの就寝を心がけるのがベストのようだ。
(友清 哲)

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