身体にまつわる都市伝説 第53回

おならを我慢すると体が臭くなる?

2011.06.27 MON

身体にまつわる都市伝説


うっかり音を立ててしまったのをごまかすために、イスをギーギー鳴らしたりしている人、いないだろうか? おならがしたくなったらやはり、お尻をキュッと締め上げて中座するのがベストかもしれない 写真提供/PIXTA
昼休みのランチのあとは、「さあ、午後も頑張るぞ!」という気持ちとともに、胃腸も活発に働いているもの。そのためなのか、午後イチで会議やプレゼンがあると、“アレ”を我慢してもぞもぞしてしまうことがある。…そう、おならである。

生理現象とはいえ、まさか上司がずらりと並ぶ会議の席で、プーッとやってしまうわけにはいかない。まして音だけならともかく、前日の食事内容によっては、とてつもない二次災害(悪臭)を引き起こす可能性が高い。

しかし、おならをずっと我慢していると、その悪臭がそのまま体に吸収され、体臭となって外へ出てしまうという話を聞いたことがある。ただでさえ、汗の臭いなどに気をつけねばならないこの季節、真相が気になるところだ。池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみよう。

「いえ、それはないと思いますよ(キッパリ)。体臭というのは様々な要素に左右されるものですが、我慢したおならが体内に吸収されるのが事実でも、それがそのまま体外へ出ることは考えがたいです」

おお、これは朗報!? 須田先生によれば、そもそもおならというのは、大腸内で細菌が発酵して発生するもの。腸内には消化をサポートする菌がたくさん存在し、これがガスを生む原因になるのだという。

「もともと腸に疾患を抱えていて、腸閉塞を起こしてしまうような人でなければ、おならを我慢すること自体に問題はありません。少なくとも私自身、おならを我慢し過ぎて病気になったというケースを見たことはありませんしね(笑)」

それよりも気をつけるべきなのは、脇や股など、体のなかで密閉されがちな部位だと須田先生は指摘する。

「肉と肉に挟まれている部分には、アポクリン腺という汗腺があり、ここから分泌される汗が悪臭の源となることが多いです。また、根拠がはっきりと示されているわけではありませんが、食事の内容によって体臭が変わることはあるようで、野菜や炭水化物が少なく、タンパク質が多いとニオイがきつくなるといわれています」

体臭管理もまた、ビジネスマンの大事なエチケット。汗をかきやすいこれからの季節、いっそうのケアを心がけよう。
(友清 哲)

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