アレの意外な使い道/第4回

揚げ物後の油が生活に役立つアイテムに!?

2011.06.27 MON


フライや天ぷらなどを作った後に出る、使い古しの食用油は凝固剤で固めて捨てるのが一般的。手間を惜しまなければ日用品として再利用できる 写真提供:NOBORA / PIXTA
食卓の定番メニューのひとつ、揚げ物。繰り返し油を使ううちに、黒くなったり、揚げ物に変なニオイが付いたりするため、3、4回で捨てざるをえないものの、なんだかもったいない感じ…。調べてみると、使い古した食用油は生活に役立つ様々なアイテムとして再利用できるよう。環境カウンセラーの岩田京子さんに詳しく聞いてみた。

「代表的なものがせっけん。適量の苛性ソーダを水に溶かし、使い古した油を少しずつ流し入れてよくかき混ぜ、型に入れて固まらせると出来上がります。主に食器などの洗剤に使えますよ」

ただし、苛性ソーダは劇薬。購入には印鑑が必要で氏名や住所を明らかにする必要がある。最近では扱っていない薬局も多く、仮に入手できたとしても扱いには要注意だ。皮膚に直に付くとヤケドのようになり、目に入ると失明するおそれもある。

さらに食用油のほかの使い道として、換気扇などにこびりついて固くなった油汚れを掃除する際、汚れになじませてから拭き取ると落ちやすくなる効果もあるそう。

「例えばつるっとしたプラスチックの上に書いた油性ペンの線を、油性ペンでなぞってからすぐにティッシュなどでこすると消えますよね。このことでもわかるように油は油によって落とすことができるという原理を活用した方法ですね。こびりついた油汚れが、なじませた使用済みの油に溶け出すので落ちやすくなるようです」

実際にわが家の台所で実験。キッチンペーパーなどに油を染み込ませてから換気扇に張り付けて、5分ぐらい放置した後に拭き取ると、かなり綺麗になった!

「そのほかにも使い古した油と米ぬか、土をよく混ぜ、数カ月放置して発酵させると園芸用の肥料になりますよ」

ちなみに市販の肥料の油かすはナタネなどから油を絞った後のかすに骨粉などを加えているので、油と米ぬかで作る肥料とは別種のもの。この方法で作る肥料にちょっと難点があるとすれば、時間がかかるところかも。

「最近では油を染み込ませてすぐに肥料として使える商品も販売されているので、それを利用するのが便利ですよ。さらにもうひとつ、使用済みの食用油はキャンドルにもなります。油を温めてから、廃棄用の市販の凝固剤を通常の分量より多めに入れ、型に流し込み、芯になるタコ糸を入れて固まったら出来上がり。一緒にクレヨンを刻んで溶かせば色付け、アロマオイルを垂らせば香り付けもできます」

使用済みの油ってすごい! こんなに再利用の選択肢があるなら心置きなく揚げ物ができそうです!!

(佐藤太志/GRINGO&Co.)

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