夏を涼しく乗り切るアナログテク! 第8回

「体を冷やす」といわれる食べ物はホントに冷える!?

2011.07.18 MON


ソバやきゅうりなど、“体を冷やす食べ物”と呼ばれるのは、どれも夏にぴったりのものばかり!
夏本番! 冬には唐辛子がたっぷり入った辛~い料理を食べると、汗が出てきて体が温まることを実感できます。ですが、逆に夏に食べて体を冷ましてくれる料理というと、あまりピンと来ません。「ナスは体を冷やす」なんて話は聞いたことがあるけれど、体感できたことはないし…。そもそも本当に食べ物が体を冷やすことなんてあるの? 神戸学院栄養学部の池田清和教授に聞いてみました。

「ナスやきゅうりなど、一般的に“体を冷やす食べ物”が実際に体温を下げるかどうかは、科学的に立証されているわけではありません。ですが、昔からそれらを食べて涼んでいたため、涼を得るのに何らかの効果があったのは間違いないと思われます」

そこで、池田教授が“体を冷やす食べ物”で涼をとれる場合の裏付けとなる仮説を3つ立ててくれました。1つめは、食材が持つ利尿作用に関係があるのだそう。

「夏の定番、麦茶やひやむぎの原料である麦、ナスやきゅうりなどには、カリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用があるので、尿とともに熱を排出。結果的に体温を下げるという説です」

おしっこをした後は、確かに寒気を感じます! そして2つめは、ナスやきゅうりなどにいえるという「たんぱく質の量の低さ」です。摂取することで体温を上昇させるたんぱく質の量が少ないため、他の食材と異なり体を温めないのだとか。

そして最後は、食材に含まれる「たんばく質の消化阻害因子」が関係しているという仮説。むむ、なんだか難しい言葉が出てきました。それはどういう因子なんですか?

「これは、私が行っていたソバの研究で発見した因子です。この因子は、ソバだけでなく、ナスなどにも含まれていて、体内に運ばれたたんばく質の消化を阻止。消化が減ることで、消化によって生じる熱も減り、体温が上がらないのではと思われます」

なるほど。猛暑日の晩酌はざるソバをすすり、麦たっぷりの生ビールをグビっと飲んで過ごすとしますか…と池田教授に提案したところ、「アルコールは体温を上げるので、涼しくなるとは言い切れませんね」と一蹴。

ガーン! おとなしく麦茶で晩酌します…。(加藤柿次郎)

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