身体にまつわる都市伝説 第56回

遊んでいる人ほどあの部分が黒くなるって本当?

2011.07.18 MON

身体にまつわる都市伝説


皮膚の色を規定するのは、あくまで色素である。「遊んでいる人は○○が黒い」というのは、やはり都市伝説に過ぎないようだ 写真提供/PIXTA
男でも女でも、恋愛に積極的(あるいは開放的?)な人というのはいる。ひとつの恋愛を慎重に吟味して始める堅実派に比べて、「とりあえず」のノリでも男女の関係になることに躊躇(ちゅうちょ)のないタイプ、もしかすると皆さんの周囲にもいるかもしれない。

ところで、昔からよく「遊んでいる人は○○が黒い」なんていわれたりもする。“○○”の部分には乳首や性器などが当てはまるわけだが、この都市伝説は事実なのだろうか? 素朴な疑問を解決すべく、池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「いずれも医学的な裏付けはないでしょうね(笑)。たとえば乳頭は扁平表皮に覆われていて、通常の皮膚よりもメラニンの含有量が多い部位です。メラニンは人間の色を規定する色素のひとつ。もともと私たち黄色人種は、メラニン色素がやや多めなのがベーシックですから、遊んでいようがいまいが、自ずと乳頭は黒くなりがちと考えられます」

皮膚の色を決定するのは色素。これが後天的な行動によって左右されることがあるかというと、やはり疑問だと須田先生は語る。そもそも“遊ぶ”というのをどう定義するかのかも問題だろう。

「それが人より多くセックスをこなす状態を意味し、物理的に乳首を触られる回数が多いために乳頭が黒くなるなら、授乳を経験している経産婦の乳頭は黒くなければなりません。でも、母乳育児が乳頭を黒くするといった情報は、どの医学書にも載っていないんですよ」

たまに報じられる統計データでは、日本人はむしろ、諸外国に比べてセックスを行う回数が少ないとされている。つまり、セックスの回数とメラニン色素の含有量に、関係はないと考えるのが適当だろう。

たとえば、よく使われ、よく擦られる部位の皮膚が黒くなる現象は実際にありそうだと須田先生は推測するが、それがセックス程度の頻度で起こることは考え難いという。これはやはり、単なる都市伝説だったようだ。
(友清 哲)

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