アレの意外な使い道

ペットボトルでサバイバル!?

2011.08.01 MON


温水器を作るため、黒く塗ったペットボトルと配管をつないで、接着剤で固定していく。工作をする子どもたちの表情は真剣そのもの 写真提供:岩手子ども環境研究所
軽くて割れにくく、飲み残してもフタをすることができる便利なペットボトル。でも空けてしまうと、ただのかさばるゴミ。その山を見て、なにかに使えないかなと思っていたら、たまたまテレビでこんなニュースが。和歌山県のため池に、8歳の少年が誤って転落。それに気付いた主婦がとっさの判断でペットボトルを少年のもとに投げ入れ、それにつかまって少年が溺れずに済んだというのだ。

それはすごい! とペットボトルの浮力に着目した用法について調べていると、若松海上保安部では、2リットル容量のペットボトルを数本束ねてひもでつないで、救命用の浮き具として防波堤に設置しているらしい。若松海上保安部の交通課に話を伺った。

「名前は『浮くっちゃボトル』。万一、釣り人などが海に転落したときに、投げ入れる救命用として設置しました。ペットボトルなら浮力が大きく、材料費もわずかで経済的。私どもの管轄する福岡県の防波堤には、至るところに置いています。ホームページに作り方を掲載しているので、同じように作って設置している地域もあるようですね」

そんな使い方ができるペットボトル、ほかにも、温水器にすることができるというのだ。実際に温水器を作ったことのある、岩手子ども環境研究所の黍原豊氏に話を聞いてみよう。

「ペットボトルを黒く塗り、光の吸収を良くしたうえでなかに水を入れて日光を当てます。日差しが強いときなら水が40℃以上に温まるので、お風呂に使えばちょうど良いんですよ。一昨年は、私たちが主催するサマースクールに来た子どもたちと、2畳ほどの広さに敷き詰めたペットボトルをつないだ、温水器を手作りしました。全部で180リットルものお湯になりましたよ」

な~るほど。こちらも、配管やホースなどの材料費だけで済むので経済的だし、ペットボトルの上手な用法の1つといえそう。そしてペットボトルには、なんとフタまで意外な使い道が! フタはちょうど大さじ1杯とほぼ同じ容量なので、キャンプなどで計量スプーンがないときは代用できるらしい。

救命に、温水器に、料理にと、サバイバルで役立つペットボトル。その意外な用法、覚えておいて損はないかも。

(伊藤 裕/GRINGO&Co.)

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