アレの意外な使い道/第11回

酢でふんわり仕上がり、緑豊かに!?

2011.08.15 MON


写真のウッパマビーチをはじめ、沖縄県のビーチでは応急処置用の酢が設置されているところも多いとか 写真提供:tantan / PIXTA
調味料としておなじみの酢に、飲食用以外の用途があるのをご存じ? 十円玉などの銅製品をピカピカにするのをはじめ、掃除などに使えるのは有名だけど、ほかにも様々な使い道があるのだとか。酢メーカー、タマノイ酢の広報、高安千尋さんに聞いてみた。

「酢は洗濯でも活用できます。漂白作用があるので、ジュースや汗などのシミに酢をふりかけ、洗濯するとキレイになるんですよ。また、洗濯洗剤にはアルカリ性のものが多く、酸性の酢はそれを中和することで、柔軟剤代わりにもなるんです。すすぎの最後に酢を大さじ1~2杯ほど加えると、洗濯物がふんわり仕上がります」

食用成分100%の酢なら無添加の柔軟剤になるというわけですね。また、酢は園芸などでも活用できるらしい。All Aboutガーデニングガイドの畠山潤子さんが教えてくれた。

「植物に対し、酢の持つ高い殺菌効果が農薬の働きをするとして、主に防腐、防カビ作用を期待し、古くから使われてきました。殺菌や消毒効果のほかに、植物自体を丈夫にして病気も予防し、さらに土中の有用な微生物を活性化させる働きもあるといわれています。酢は農林水産省により検討された結果、その安全性や効果が認められ、『特定農薬』の指定を受けているんですよ」

農水省も効果を認めているとは驚き。使い方は穀物酢か米酢を25~50倍に薄めて、噴霧器などで葉面や葉裏にしたたり落ちる程度、散布するとよいそう。酢が濃すぎると葉が日焼けのようになって枯れる可能性もあるので注意。

さらに酢は、一部のクラゲに刺されたときの応急処置に使えるという情報が! 沖縄県衛生環境研究所の安座間安仙さんに聞いた。

「毒を持つクラゲは触手にある刺胞という器官から毒針を発射しますが、沖縄に生息するハブクラゲをはじめ、これに近い種類のクラゲの刺胞の発射を酢が抑制することが確認されています。刺された後は皮膚に触手が絡まって残っていることが多く、ここに酢をかけることで、被害の悪化を防ぐことができるのです。ただし、一部、酢をかけると逆に刺胞の発射が促進される種類のクラゲもいるので、種類がよくわからない場合は酢を使うのはやめましょう。また発射を抑制するだけなので、毒を受けてしまった後の解毒の効果はありません。応急処置後は患部を冷やして病院へ行くのを勧めています」

なるほど、よくわかりました。酢の八面六臂の活躍ぶりに驚がくです!

(佐藤太志/GRINGO&Co.)

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