身体にまつわる都市伝説 第61回

想い、想われ…ニキビの位置に意味はある?

2011.08.22 MON

身体にまつわる都市伝説


「想い・想われ・振り・振られ」の4つのポイントは、いずれも皮脂が発生しやすい部位。なお、「髭剃りの貸し借りはニキビ菌をうつす原因になるので、お勧めでできません。女性のパフも同様です」と鈴木先生からのアドバイス 写真提供/PIXTA
“青春の象徴”とされるニキビだけど、20代も後半に差し掛かってくると、痕が残らないか不安になってしまうのは男も女も同じだろう。中学生のころなどは、そんなニキビで無邪気に恋占いを楽しんだりしていたものだが…。

念のため解説しておくとこの占い、ニキビができる位置によって自分が置かれた恋愛状況がわかるという、いかにも思春期らしい遊びであった。地域差があるかもしれないが、筆者が住んでいた地域では額にできるものを「想いニキビ」と呼んで、自分が誰かに恋をしていることを示し、あごにできるものを「想われニキビ」と呼び、誰かに恋されている証としていた。さらに、右頬にできると「振りニキビ」、左頬を「振られニキビ」と、恋愛のてん末まで占っては一喜一憂したものである。

しかし実際のところ、人の精神状態や内面がニキビの位置に反映されることなんてあるのだろうか? 用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子先生に聞いてみた。

「恋愛感情によってニキビの位置が変わる…ということは考え難いですが、もともと性ホルモンが活性化する思春期にはニキビができやすいもの。Tゾーン(額から鼻筋)やあごの周りのほか、男性の場合は髭の濃い部分は髭そりなどで悪化もさせやすいので要注意です」

うーん、ニキビ占いが単なる迷信だったのはちょっと残念。それにしても、ニキビの原因に性ホルモンがかかわっているというのは、一体どういうことだろう?

「ニキビというのは、毛穴の中に誰もが持っているニキビ菌が繁殖し、皮膚が炎症を起こすことによってできるものです。男性ホルモンが皮脂腺を刺激すると脂が多くなり、それが許容量を超えるとニキビになります。男性ホルモンの影響を受けやすいあごや額、頬などはとくにニキビができやすい部位ですね」

恋占いが流行った中学生のころは、性ホルモンが活性化する時期。加えて、占いに使われる部位はとりわけニキビができやすいことから、こうした遊びが生まれたのだろう。
(友清 哲)

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