放っておくと良くないこともあるらしい…

「胸やけ」の正体に迫った!

2011.09.01 THU


胸やけが続くと、生活の質がかなり下がってしまう。好きなものでも食べたくなくなるし、集中力が落ちて仕事もやりづらくなってしまう
イラスト/今井ヨージ
なんだか胸がムカムカして熱い。いわゆる「胸やけ」ってやつだが、曖昧な症状だけにイマイチ対処法が分からないって人も多いのでは? でも食欲はなくなるし、仕事も手につかない。なんとかしたい…ということで、日本医科大学付属病院・消化器内科の岩切勝彦准教授に聞いてみた。

「胸やけに代表される前胸部の不快な症状ですが、食後に起きていませんか? だとすると胃酸の逆流が原因と考えられます」

胃酸が逆流…ってどういうこと?

「食べ物は、口から入って食道を通り、胃へと運ばれて消化されるのですが、そのルートを胃酸が逆流すると、症状として胸やけを起こすことがあります。食道は胃と違って胃酸から身を守るシステムがないので、胃酸逆流によって簡単にただれてしまいます。そしてこの食道がただれた状態は、『逆流性食道炎』という病気なんです」

防ぎようはありますか?

「まず暴飲暴食を控えること。次に早食いをしないこと。早食いは空気を一緒に飲み込みやすく、ゲップが出やすくなり、ゲップとともに胃酸も逆流しやすくなってしまいます。そして食後すぐに寝ないことですね。私たちは食後、無意識のうちに唾液を飲んで、逆流してきた胃酸を押し戻しているのですが、寝ると、唾液が分泌されなくなってしまうのです。すると逆流した胃酸が食道に居続け、食道にダメージを与えてしまいます。この状態が長く続くと、重症化してしまう恐れがあります」

ということは、胸やけが続く場合は放っておくとマズい…?

「生活の質が低下してしまうほか、放っておくと、食道狭窄などの合併症を引き起こす恐れがあります。今は薬で胃酸の分泌を抑えられるので、大分楽になると思いますよ」

食べ過ぎない、飲み過ぎない、寝る直前に食べない。そして異変を感じたら病院へ。当たり前だけど、こんな日々の積み重ねが大事みたいです。
(島尻明典/verb)


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