知っておきたい親孝行&介護の作法 第4回

おなじみの家電で一人暮らしの親をゆる~く見守る方法

2011.09.12 MON


iポットはFOMAによる無線通信を利用するため、設置工事は不要。電気ポットとして湯沸しや給湯・保温ができるほか、外出と帰宅を家族に通知できる「おでかけお知らせ」機能も搭載されている
実家を離れて暮らしている子世代にとって、ちょっと気になるのが親の暮らしぶり。両親が二人とも健在ならいいけれど、どちらかに先立たれたら、残された親は一人暮らしになってしまう。総務省の国勢調査抽出速報結果要約によれば、2010年時点で65歳以上の高齢者のうち約15.6%が一人暮らしになっているんだとか。

今はまだ現実感がないけれど、いずれ自分の親が一人暮らしなったときのことを考えると、突然の病気やケガといったトラブルが心配になってくる。急病で倒れて誰にも連絡がとれず、取り返しの付かない事態に…なんて、そこまで深刻ではなくとも、元気で暮らしているかを把握できるだけで安心感がありそう。毎日実家へ様子を見に行くのは難しいけれど、離れた場所からも安否を確認する方法ってないんだろうか?

そこで調べてみると、「高齢者の見守り」には様々なサービスがあった。地域のスタッフが定期的に訪問してくれるボランティアや、専用端末を使った緊急通報システムなどが多いなか、特にユニークなのが象印マホービンによる「電気ポット」の見守りサービスだ。

「『みまもりほっとライン(iポット)』は、誰もが慣れ親しんでいる電気ポットの使用状況を、契約者様(子世代)にメールでお知らせするサービスです。“お茶を淹れる”という日常的な行動を見守ることで、離れたところから親御さんの生活リズムをさりげなく確認できます」と教えてくれたのは、同社広報グループの美馬本紘子さん。

親が電気ポットを使って給湯すると、それが手元のケータイやPCに通知されるというわけ。妙にほのぼのした機能だけど、機械を使った遠隔見守りは、やりすぎると親のプライバシーを損なってしまう可能性もある。「今日も元気にお茶飲んでるなー」くらいのゆるい見守り方が、お互いにストレスを感じない楽な距離感なのかも。

「操作は普通の電気ポットとまったく同じなので、高齢者の方の生活に自然となじむのが特徴です。iポットの使われ方にいつもとちがう様子があったら電話をかけることで、結果的に“親と頻繁に連絡をとるようになった”という声を数多くいただいています」

コミュニケーションが円滑になれば、親の不調にも早めに気づくことができそう。単純に安否を確認するだけでなく、親の暮らしぶりを身近に感じることが、より家族らしい「見守り」につながるといえそうだ。
(呉琢磨)

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