WEBにアップする時はご用心

他人が写ると権利侵害? 写真撮影NGのウソ・ホント

2011.09.15 THU


おっと、中村弁護士! 幽霊にも肖像権はあるんでしょうか!? いずれにせよ、大切なのは相手への思いやり精神ということになりそうです…
イラスト/河井克夫
Twitterやブログなど、自分が撮った写真をウェブ上にアップする機会が増えていますよね。でも、たとえばカップルが写り込んでいる風景写真を無断で載せるのって法律的にOK?

こうした撮影や掲載にまつわる注意点について、TMI総合法律事務所の中村勝彦弁護士に聞いた。

「問題になるのは、承諾なしに写真の撮影や公表を禁ずる『肖像権』や、著名人などの写真を商用目的で利用することを禁ずる『パブリシティ権』を侵害するケースですね」

冒頭のケースは問題なし?

「風景の一部として、たまたま人物が写り込んだ写真を公表する行為は、権利侵害には当たりません」

でも先生、彼らが不倫カップルで、そのせいでバレてもめ事になったら?

「公共の場なら文句は言えませんね。とはいえ、トラブルを防ぐためには、人物が特定できる写真はむやみに載せない方がいいでしょう」

実際に、裁判所の判断も年々厳しくなってきているので、注意するに越したことはないという。

「過去には、ストリートファッションを紹介するウェブサイトが、胸に『SEX』と書いてあるTシャツを着た女性のスナップを無断掲載したところ、2ちゃんねるなどで大騒ぎになり、肖像権侵害で35万円の損害賠償を命じられた事例もありました。個人のブログでも、無断で撮影した誰かの写真に侮辱的なコメントをつけて掲載したら、同様に損害賠償を求められる場合があります」

そういえば、建物などは勝手に載せても大丈夫ですよね?

「建築物に肖像権やパブリシティ権はありませんが、神社仏閣や宗教施設では『撮影禁止』の看板を掲げているところも。これを無視して敷地内で撮影した場合は、敷地管理権の侵害で損害賠償を求められる可能性があります」

なるほど、思わぬトラブルに巻き込まれぬよう、節度を持ったネットライフを送りたいものですね。
(石原たきび)


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