身体にまつわる都市伝説 第69回

お酢で水虫が治るってホント?

2011.10.17 MON

身体にまつわる都市伝説


「水虫は真菌感染症の一種で、れっきとした病気」と語る須田先生。手軽な民間療法に頼りたくなる気持ちもわからなくないが、まずは皮膚科に相談するのが治療の早道だ 写真提供/PIXTA
ようやく不快指数も下がり、過ごしやすい秋の風を感じる今日このごろ。でも、ちょっと長時間歩いたりすると、革靴やブーツの中は汗ばみがちで、秋雨の日には水虫になりはしないかと心配になる。

水虫は男性だけでなく、女性にも意外と多いと聞く。そういえば昔からよく、「水虫はお酢を塗れば治る」とか「熱い砂の上を歩けば殺菌される」なんて噂を耳にするが、これって本当だろうか? 池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「いえ、これはどちらも迷信でしょう。水虫菌は白癬(はくせん)菌というカビ類の一種なので、酸にも熱砂にも弱い側面はあるかもしれませんが、他の治療法を差し置いて効果的かというと、それはあり得ません」

基本的に細菌類が酸に弱いのは事実。しかし、だからといってお酢で水虫が治るわけではない、と須田先生は解説する。それよりは、蒸れや湿気など、水虫の発生につながる生活習慣を改善する方がよほど効果的。統計によれば8時間以上靴を履いていると、白癬菌が繁殖しやすくなるのだという。

「大切なのは通気を維持すること。水虫に悩まされている人は、住環境の湿潤に気をつけたり、健康サンダルを使ったり、極力蒸れるような履物を避け、身の回りを清潔に保つ工夫をしてください。また、入浴の際に足の指先までしっかり洗うことも重要ですよ」

そして何よりも、専門医にかかって抗真菌薬を投与してもらうのが一番の治療法であると、須田先生は断言する。たかが水虫と侮らず、早めに皮膚科に相談するべきなのだ。

「そもそも裸足で砂浜を歩くのは衛生的ではありませんし、砂の中にガラスの欠片や石が転がっていることもあるでしょうから、あまりオススメできません」

一度かかると治療は一筋縄ではいかない水虫。皆さん、くれぐれもお気をつけて!
(友清 哲)

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