身体にまつわる都市伝説 第71回

食べても太らない体質って本当にあるの?

2011.10.31 MON

身体にまつわる都市伝説


食べても太らないなんて、うらやましい! …なんて安易に考えてしまいますが、急に痩せ型体質になった場合は、その原因が重篤な病気にある可能性もゼロじゃない 写真提供/PIXTA
食べすぎ、飲みすぎによる体重増加がそろそろ気になり始めるR25世代。「食欲の秋」を心置きなく満喫するために、定期的に運動に励みたいものだが、なかなか腰が重くて…という人も多いだろう。

たまに、いくら食べても太らないという体質の持ち主に出会うことがある。好きなものを好きなだけ食べても体型が維持できるなんて、油断するとすぐお腹まわりがだぶつく筆者にとっては、夢のような話だ。こうした体質というのは、何によって決まるのだろう? 池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「まず考えられるのは、筋肉の量でしょう。筋肉が多い人はそれだけ基礎代謝が高いことになります。人間が1日に消費するエネルギーというのは、じつはほとんどが基礎代謝によるものとされていますから、これはかなり大きな要素ですね」

また、同様に汗かきな人も基礎代謝が高いといえるが、これは必ずしも筋肉量の多い人と一致はしないそうだ。

「発汗量というのは、甲状腺ホルモンの性質や平均体温の高さなど、様々な要因で規定されています。こうした体質は遺伝によるところも大きいかもしれません」

スマートな体型を維持している人というのは、ホルモンが健全に活動している状態なので、「極論ですが、人は痩せるほど、痩せやすくなるもの」と須田先生は語る。逆に、太りやすくていわゆるメタボリック症候群に属する人は、複数の生活習慣病が相互に作用し合って悪循環を生んでいるとも考えられるとか。

「ちなみに、きちんと食事を摂っているのに痩せすぎな人(太れない人)については、医師の立場から重大な病気を疑うこともあります。たとえば、がん細胞はエネルギー消費が激しいので、ちゃんと食べているのに太らない場合、症状が表れにくい膵がんなどをまずチェックするんです」

とくに、生まれつきではなく後天的に太らない体質になった人は、一度人間ドックで検査を受けることも考えてほしい。須田先生によれば、がん以外にもホルモン障害などいくつか原因が考えられるという。

太る・太らないといった体質の問題は、美容面だけでなく健康面のサインにつながっている可能性もあるのだ。
(友清 哲)

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