数字で読み解く! 人生の「確率」

ホワイトクリスマスの確率は0%?

2011.11.07 MON


余談ながら今回調べたどの都市でも、「雨が夜更け過ぎに雪へと変わった」クリスマスイブの記録はありませんでした 画像提供:td.lemon/PIXTA
24日を挟む3連休となることで、一部のネット住民からは“最凶”との呼び声も高い2011年のクリスマス。2ちゃんねるの関連スレッドでは、「バイトの予定を入れまくる」「(家にいると気まずいので)イブは車の中で一泊する」といった、この3日間をやり過ごすためのアイデア(?)が続々と出される一方、「家から出られないくらいの大雪になればいい」などという、かなりネガティブな発言も出ているようだ。

とはいえ、一緒に過ごす恋人がいる人にとっては、やはり楽しみなクリスマス。家から出られないほどの大雪は困るが、歌にもあるような“ホワイトクリスマス”を、一度でいいから体験してみたいと願っている人も多いはずだ。そこで今回は、クリスマスイブの夜に雪が降る“ホワイトクリスマス”となる確率について調べてみたい。

気象庁のサイトにある「気象統計情報」(「日ごとの値」の天気概況)をみる限り、東京でクリスマスイブ(24日)の夜(18:00~翌日06:00)に雪が降った記録は、1981年から2010年までの30年間で0回。過去のデータをもとにした“統計的確率”でいえば、東京でクリスマスイブの夜に雪が降る(降った)確率は0%ということになる。残念ながら、都内でイブの夜に雪が降る“ホワイトクリスマス”を過ごすのは、奇跡に近い出来事なのである。

それでは、他の都市ではどうだろう? 同じく過去30年分のデータを調べてみたところ、24日の夜がホワイトクリスマスとなる確率は、名古屋と京都で10%(30年間で3回)。大阪では約3%(30年間で1回)横浜は東京と同じく0%だった。

やはりホワイトクリスマスとなる“確率”が高いのは北海道。札幌で、クリスマスイブの夜に雪が降った日数は、30年のうち実に23回。約77%という“高確率”でホワイトクリスマスを迎えていることになる。

ちなみに、気象庁の「気象統計情報」では、日本列島のほか南極(昭和基地)の過去の気象データを調べることもできる。これをみると、過去20年間(それ以前の降雪に関するデータはない)でクリスマスイブの夜に雪が降ったのは7日。確率になおすと35%なので、札幌と比べてもホワイトクリスマス率が低いことになる。恋人とホワイトクリスマスを過ごしたいなら、無理に南極まで行かず、札幌で十分というわけだ。

もちろん、ここで紹介したのは、過去のデータをもとにした“統計的確率”なので、0%だからといって、今年の東京のクリスマスイブがホワイトクリスマスにならないとは限らない。ロマンチックなイブを過ごしたい恋人たちの想いが通じるか、はたまた恋人たちのクリスマスを断固阻止したい反対勢力の願いが通じ、家から出られないほどの大雪となるか…。現在のところ、その答えを知っているのは“天”だけなのである。

(石井敏郎)

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