オトコを深める“旬ワード”辞典

激動中! 経済総まとめ&大予測/第2回 遅れるデフレ脱却。経済の今と今後は?

2011.11.28 MON

オトコを深める“旬ワード”辞典

実は景気は悪くない!? 来年の見通しは?



円高や震災など、激動の1年となった2011年。ここ数年の不況に加えて、今年の出来事を考えると、経済は厳しい状況のように思えますが「現状の経済は一時的にですが、上向きといえる状況です」と、経済アナリストの森永卓郎さん。2011年を振り返りつつ、日本経済の現状から聞いてみましょう。

「震災前も『不況』といわれていましたが、日本経済は2010年10月を起点にロケットのような上向き具合で、景気回復へと向かっていました。震災直前の2011年3月には『消費者物価指数』が、デフレとインフレの境目となる、マイナスからプラスへと転じる直前のところまで上がっていました。しかし、震災以後、震災によるショックに加えて、金融緩和の停滞、財政の締め付けなどの要因から、再びデフレへと後退してしまった、というのが現状です」

なるほど、いろんな出来事や状況が重なっているわけですね。円高も気になるところですが。

「円高については、リーマンショックの時から対ドル為替レートがなんと3割も高騰しており、輸出業をメインとしている日本にとっては非常に厳しい状況です。ズルズルとよくない方向へと向かっている…今の日本経済にはそんな印象がありますね」

やはり厳しい局面にあるようですね。でも、さきほど「一時的に上向きの状況にある」とのことでしたが、それはどういうことですか?

「復興事業に大きな予算が投入され、経済的によい効果が生まれています。今年度ですでに成立している補正予算が6兆円。今後成立する3次補正予算が12兆円になるのでは、といわれていますから、合わせると18兆円になり、巨額の予算が動きます。建設業がメインとなりますが、道路やインフラ関連、保険業などへの波及効果が予想されます。復興事業によって数年間は日本経済が潤うと思われますが、でもそれは不況の根本的な解決にはなりません。好景気を迎えるためには、デフレ脱却をしたいところです」
好景気を迎えるためには、デフレは乗り越えるべき大きな壁。「日本経済は、デフレという壁にぶつかり、伸び悩んでいます。しかしこれを乗り越えさえすれば、世界的な大きな飛躍を見せる可能性もあります」(森永さん) イラスト/今井ヨージ
では、デフレを解決するには、どんな方法があるのでしょうか?

「メカニズムはすごく簡単で、資金供給を増やすこと『円』の供給を増やすことで、国内ではデフレが止まり、対外的には円安になる。これは2011年9月にスイスが実証しており、無制限介入を実施した結果、1カ月足らずで目標為替に到達したという実績があります。デフレ脱却には少し時間がかかるかもしれませんが、円高は早めにストップするでしょう。方法はすごくシンプルなのですが、政治的問題や世界への影響が大きいため、実現できていないのが現状です」

方法は分かっていても、実施できないとはなんとも歯がゆいですね…。来年こそは好景気へ! と願うばかりですが、プロの目線から見て2012年はどんな年になると思われますか?

「復興事業によって、緩やかな経済的回復が続くと思います。そして2年間は復興事業によって持ちこたえられると見ています。ですからこの期間のうちに様々な手を打って、好景気への足がかりをつくりたいものですね」

一時的とはいえ「よい」と聞いて、なんだかホッとココロが軽くなったような、でも先を考えると重たいような…。とにかく今は、震災からの復興はもちろんのこと、日本経済も持ち直したいところ。2012年の経済の動きには要注目です! 投稿募集はこちら 日本経済の現状に厳しさを感じる今日このごろですが、実はよいニュースも! 経済アナリストの森永さんによれば「今後数年は復興事業によって、瞬間的に日本経済は持ち直しを見せる」とのこと。継続的な上向きのカギはデフレ。その対策に注目しておこう。



皆さんの投稿を募集中!

右下の投稿ボタンから投稿してください。

取材協力・関連リンク

ブレイクフォト