HIV感染者・エイズ患者は今なお増加中

12月1日「世界エイズデー」とは?

2011.11.28 MON


「World AIDS Day」のオフィシャルサイト。 ※この画像はサイトのスクリーンショットです
エイズ患者が初めて確認されてから今年で30年。昨今は以前ほど話題に上らないので誤解している人もいるかもしれないが、エイズの治療法が確立したわけではない。感染者は今なお世界中で拡大し続けている。

UNAIDS(国連合同エイズ計画)の発表によれば、2010年の感染者数は世界で3400万人。2001年からの10年で17%も増加した。一方、治療法の進歩もあり、エイズによる世界の死者数は2010年には180万人と、ピークだった2000年代半ばから20%近く減少した。とはいえ、2010年の新規感染者は270万人に上り、いまだ世界中で感染者は増え続けているのだ。

こうした現状を背景に、きたる12月1日、24回目の「世界エイズデー」が実施される。1988年にWHO(世界保健機構)が定めたこの啓発活動、現在はUNAIDS(国連合同エイズ計画)が主導し、世界各地でエイズ予防の啓発活動が行われる。

もちろん日本も他人事ではない。厚生労働省が主唱し、関係団体やエイズ関連NGOなどが期間中に様々な啓発活動を行う予定。街頭キャンペーンやシンポジウムのほか、医療関係者を巻き込んで草の根レベルの予防活動も行われる。

厚生労働省によると、2010年時点における日本のHIVウイルス感染者は1万2623人、エイズ患者数は5783人。新規HIV感染者・新規エイズ患者はいずれも増加傾向にあり、HIV感染予防の必要性は高まるばかりである。

そんな危機感は民間の医療機関にも波及している。そのひとつが、東京・新宿と新橋にあるED・AGA治療専門院「イースト駅前クリニック」。同院(新宿)の藤井成彬院長は

「我が国のエイズに対する認知度は依然として低いまま。熱しやすく冷めやすい日本の国民性が影響している」

と指摘する。

同院では世界エイズデーに合わせ、12月1日から28日の間に来院した患者に、コンドームと性感染症予防の啓蒙ツールを無料配布する予定。遠回りのようにも感じるが、エイズまん延防止と啓発には、こうした地道な取り組みを続けることも重要、と藤井院長。

R25世代にとって、エイズは決して身近な話題ではないだろう。だが、興味を持ちづらいテーマだからこそ、年に一度の「世界エイズデー」の日くらい、エイズについて考えてみるのもいいかもしれない。

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