『源氏物語』のあらすじをおさらい

映画『源氏物語 千年の謎』も公開!

2011.12.08 THU

映画『源氏物語 千年の謎』も公開になるけど…源氏物語って内容をちゃんと把握している? 『源氏物語が面白いほどわかる本』の著者・出口汪さん、あらためて教えてください!

「源氏物語は平安中期に、一条天皇の中宮・藤原彰子に仕える紫式部が記した全54帖に及ぶ長編小説であり、古典の傑作とされます。プレイボーイの光源氏と高貴な姫君たちとのラブロマン、というイメージが強いと思いますが、それだけではありません。恋愛だけではなく、政治的駆け引きや罪と運命、死への怯えを描いた物語でもある、ありとあらゆるテーマを持った深い物語なんです」

出口さんいわく、源氏物語を読む際にはまず平安時代の社会背景や恋愛事情を学ぶことが大切だそう。例えば、当時は一夫多妻制で男性が女性の家に通う“通い婚”が一般的だったことや、男性が女性に近付くことができるのは一寸先も闇の真夜中だったこと。そういう事情を知ったうえで読めば、よりいっそう理解を深めることができるのだとか。

では、絶対にハズせないキャラクターは?

「藤壺女御(ふじつぼのにょうご)と六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)ですね。このふたりが物語を大きく動かします。藤壺女御は光源氏の義理の母であり、光源氏はいけないと知りつつ藤壺を愛し、やがて重大な罪を犯します。この罪は源氏と藤壺女御を、そして彼らの周囲にいる人々を一生涯苦しめることに。一方、源氏の恋人のひとりである六条御息所は、そのプライドの高さから源氏にツレない態度をとってしまう。でも内心では源氏を狂おしく求めていて、ついには生き霊となり、悲劇を起こしてしまうんです」(同)

ほかにも、源氏物語には魅力的な姫君が多数登場。特に女性が読めば、それぞれの姫君に共感すること間違いなしだとか。

「高貴な姫であっても恋に悩み、罪に怯える、私たちと同じ人間だということ。普遍的なものを描いているからこそ、源氏物語は1000年もの間読み継がれてきたのだと思います」(同)

人間味あふれる深~い物語=源氏物語。大人になった今こそ読み直してみる?
(取材+文・佐藤ちほ/Pea Green)

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