身体にまつわる都市伝説 第78回

“帽子をかぶるとハゲる”の真偽

2011.12.19 MON

身体にまつわる都市伝説


帽子はむしろ、UVケアのために推奨されるべきアイテム。髪の毛を大切にしようと思うなら、頭皮のケアを第一に考えなければならないのだ
日増しに気温が下がり、いよいよ冬も本番に突入。少しでも寒さを紛らわせようと、帽子の出番も増えてきた。考えようによっては、マフラーなど身につけるアイテムが増えることで夏とはまた違ったお洒落ができるのは、冬ならではの楽しみだろう。

ところで帽子といえば、子どものころ少年野球に興じていた筆者の周囲では、「帽子をかぶり続けているとハゲる」などと、まことしやかに噂されていたもの。もしこれが事実なら、そろそろ頭髪の行方が気になる年齢ゆえ、帽子の利用を控えなければならないが…。頭髪治療を専門とする城西クリニックの小林一広先生に聞いてみよう。

「いえ、それはまったく事実ではありません。よく、帽子をかぶることで頭が締め付けられたり、蒸れたりするため頭髪に良くないといわれますが、帽子程度の負荷で頭皮に異常をきたすことは、まずあり得ませんので心配無用です。むしろ、頭皮に悪影響を与える紫外線を防ぐために、私は長時間の外出時には帽子を推奨しているほどです」

なんと、真実はまったく逆だった! たしかに、帽子をかぶるとハゲるのなら、野球選手のほとんどは薄毛でなければ理屈が合わないことになる。

「薄毛対策を講じるなら、髪の毛そのものよりも頭皮のケアを考えるべき。もともと紫外線は皮膚にとって大敵とされていますが、それは頭皮も同様です。荒れた大地(頭皮)では作物(髪)が育たないように、頭皮の傷みは毛髪にも影響するんですよ」

では、毎日の洗髪の際など、僕らはどのようなことに気をつけるべきだろう。小林先生にアドバイスをお願いした。

「洗髪という行為は、大まかに『髪の毛』を洗うことと『頭皮』を洗うことに分けられます。薄毛予防のためには、頭皮の洗浄に重点を置くべきでしょう」

頭皮を健康に保つことが、髪の毛の健康につながる。帽子もまた、薄毛を予防する重要なアイテムだったのだ。
(友清 哲)

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