品川-田町間に40年ぶりの新駅の噂

新駅誕生の経済効果は○兆円規模?

2012.02.16 THU


「車両基地跡地の再開発は、世界中の先進国で行われているオーソドックスなスタイル。国際社会の流行にのった動きといえますね」(市川先生)
画像提供/読売新聞/アフロ
1月初旬に報道された、山手線に40年ぶりの「新駅」が計画されているというニュース。山手線の駅間としては最も長い「品川駅‐田町駅」間に、新駅建設が検討されているという。

ところがこの話、実はJRが発表したものではない。肝心のJR東日本は小誌の取材にも「ノーコメント」のため真偽のほどは不明だが、実現した場合の影響を都市政策に詳しい明治大学の市川宏雄先生に聞いてみた。

「新駅ができると噂の芝浦付近は国際戦略総合特区として再開発が進む予定ですから、報道が事実なら開発に弾みがつくでしょうね」

「国際戦略総合特区」とは政府が新成長戦略の一環として設置するエリアだ。既存のルールにとらわれず、法人税を大幅に軽減するなどして投資を呼び込む。東京の国際競争力の向上を狙っているわけだ。

実はこの再開発候補地に芝浦エリアが挙げられるのは、東北線(宇都宮線・高崎線)の東京駅乗り入れが背景にある。東北線の延伸で東京と埼玉がつながることにより、多くのJR線が田端にある車両基地を利用できるように。そうなれば芝浦にある車両基地は不要になるため、巨大な空き地ができるのだ。東京の南北をつなぐ中心地でもあり、車両基地付近、特に海側のエリアは地価も高騰しそうだという。

また、再開発で生まれるのは単なるオフィス街にはとどまらない。

「マンションなどの住環境、エンターテインメント要素を持った商業施設など、複合的な街づくりが行われるはず。丸の内と六本木の中間のような性質のエリアになるのでは」

正確な規模は不明だが、施設の建設費用も含めれば、周辺の地域全体で数兆円規模の投資が行われるという計算もある。

本当に新駅ができるなら、リニアの乗り入れも予定される品川駅との相乗効果でかなり便利なエリアになることは間違いなし。日本の活力を生み出す場所として期待ができそう!?
(古林綾子)


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