冤罪トラブルからこうして身を守れ!

電車内で「痴漢」に間違われたら?

2012.02.16 THU


よくいわれる「逃げる」は、逃走する準現行犯人として現行犯逮捕される可能性が。とにかく穏便にその場を去るのが大切なようです
イラスト/坂本綾子
毎朝の通勤でつらいのが満員電車。もしその通勤途中で痴漢に間違われてしまったら!?

「実際は全く痴漢などしていないのに犯人に間違えられてしまった場合、まず大切なのは『私人による現行犯逮捕』を避けること。勘違いしている女性を説得し穏便に立ち去る必要があります」

そう教えてくれたのはアトム法律事務所の岡野武志弁護士。一度現行犯逮捕されてしまうと、後からいくら抗議をしても逮捕の効力が継続するため、まずは現場を穏便に立ち去ることが大切なのだそう。

正しい対処法は、女性に無実であることを伝え、真犯人を目撃した第三者がいないか声を出して探し、人違いであることの理解を得たうえでその場から立ち去ること。名刺などを差し出し、何かあれば後で必ず対応する旨を伝えて立ち去るのも一つの方法だという。

でも、いくら正しく対処しても相手の理解が得られず、無実の証明も難しい場合はどうなるの?

「留置所での取り調べののち、検察官が有罪の状況証拠があると確信した場合、容疑の内容に応じて起訴されることになります。刑事裁判になった場合は法廷で無罪を求めて闘うことになり、被告人側としては厳しい闘いを覚悟しなければなりません」

ちなみに痴漢事件の刑罰は、都道府県が定める迷惑防止条例違反の場合およそ「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」。刑法の強制わいせつ罪の場合「6月以上7年以下の懲役」。こちら側が無罪を証明できなくても、検察側もまた有罪を証明できなければ最終的に不起訴処分になるケースが多いという。とはいえ、無実の罪を着せられてしまっては大変だ。

しかし、正しい対処法をあらかじめ学んでおけば極端に心配する必要はないとのこと。自分が痴漢トラブルに巻き込まれないのはもちろん、もし痴漢を目撃したらきちんと証明するなどして痴漢の撲滅につなげよう!
(有栖川匠)


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