ヒノキ、ブタクサ、ヨモギetc

スギ以外も!「多重花粉症」が急増

2012.02.16 THU


花粉などのアレルギー物質が体内にとり込まれると、免疫反応が起こり、鼻水などの症状の原因となる化学物質が放出される
イラスト/豊村真理
国民の4人に1人が悩んでいる花粉症。一般的にはスギが花粉症の“犯人”とされるが、近年、原因は多様化しているという。

「日本では『花粉症といえば春先』と思い込んでいる人が多いですが、1人で複数の花粉アレルギーを持つ『多重花粉症』患者が急増しています」

と教えてくれたのは、アレジオ銀座クリニックの呉孟達先生。

「一度何らかの花粉症にかかると体内で他の花粉に反応する抗体ができやすくなり、別の花粉症も発症するおそれがあるんです。放置すると既存の花粉症が悪化するだけでなく、飛散時期の異なる別の花粉にもアレルギー反応を起こし、症状が長期化します。いまや花粉症は、春だけでなく通年性の疾患になっているのです」

春先だけ我慢すればいいかと思ってたけど、そう甘くはないみたい。では、スギのほかにどんな花粉症が存在するのだろう?

「現在多いのはヒノキ花粉。スギ花粉症患者の6割以上がヒノキ花粉症も併発しているといわれています。また、秋ごろに飛散するブタクサやヨモギ、イネ科のカモガヤ、ハルガヤ、チモシーなどの花粉症も多いです。国内だけでも60種以上の花粉症が存在しています」

いつ多重花粉症になってもおかしくない環境というわけだ。さらに、花粉症の人はほかのアレルギー症状にも注意が必要だという。

「多重花粉症は口腔アレルギーとリンクしています。例えばシラカバ花粉症の人は、似た抗原をもつリンゴやモモを食べると口や喉にじんましんが出ます。最悪の場合、命にかかわることも。また、幼いころにホコリやダニなどでアレルギー症状が出ていた人は、花粉症を発症しやすくなります」

花粉症に限らず、一度何らかのアレルギー症状が出ると、ほかのアレルギー症状も出やすくなるわけだ。幸いにしてまだ発症していない人は、体内に花粉を取り込まないよう気をつけよう。
(池田香織/verb)


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