「LCC」「シェアハウス」「朝型化」etc.

「スマート」市場拡大の深層心理

2012.03.12 MON



【シェアハウス】ハートテラス滝野川 写真提供/株式会社ハートアセットコンサルタンツ
消費低迷が叫ばれて久しいが、昨今、1つの消費トレンドが注目を集めている。「スマート」という価値基準だ。どんなライフスタイルを指しているのだろうか?

「一言でいえば“余分なお金や時間を使わない効率的な暮らし”ということだと思います。『ムダを省こう』と考える人が増えています」

そう教えてくれたのは、船井総合研究所上席コンサルタントの岩崎剛幸さん。ただし、スマートライフは単なる「節約術」というわけでもないようだ。

「スマートライフへの注目が高まった背景は2つ。1つは日本経済の低迷による将来不安。もう1つは東日本大震災だといえます。夏の節電を経て、電力の大量消費を見直す機運が盛り上がったのです。同時に『スマートライフの方がシンプルでかっこいい』という感覚を持った人も増えたようです」

お金がないから節約するという単純な話ではなく、「安心」「安全」「効率」「持続可能」という価値観とも密接にリンクしていると岩崎さん。ムダな時間を省きたいというニーズは、見方を変えれば“効率性”の追求ということでもある。

「朝型人間が増加しているのも、“効率性”を追求した結果といえるでしょう。“効率性”ニーズに応える商品・サービスは、今後ますます増えていくはずです。今、世界中の航空市場を『LCC(格安航空)』が席巻しているのも偶然ではありません。そのほか、『シェアハウス』も人気が高まっています。家の中に音楽スタジオやDIYスペースがあるなど、趣味を共有できるところも多く、より効率的な住まいも多くなってきています」

どうやら「スマートライフ」という価値観は、確実に僕らの暮らしに浸透していきそうだ。
(有竹亮介/verb)

  • 【LCC】(c)Peach Aviation株式会社

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