「つい使い過ぎちゃう」人が多いらしい

電子マネーで「金遣い」は荒くなる?

2012.04.05 THU


出費の実感が薄く、金遣いがルーズになりがちな電子マネー。毎月のチャージ金額を決めるなど、使い過ぎを防ぐルールを作っておきたい
イラスト/藤田としお
毎年新たに鋳造されるはずの貨幣。だが、2011年は流通用の一円玉、五円玉、五十円玉がそれぞれ1枚も製造されなかったという。その理由のひとつには、電子マネーの普及により、小銭を使う機会が減ったことが挙げられている。確かに最近、日常の細々した買い物にも電子マネーを用いる機会は多い。日本銀行の調査によれば、電子マネーの発行枚数は昨年6月時点で1億5852万枚に達し、4年前に比べ2倍以上増加。1枚当たりの平均決済金額も、4年前は1カ月約700円程度だったのが、最近では900円前後に上昇した(2011年「最近の電子マネーの動向について」より)。また、野村総合研究所の「電子マネーに関するアンケート調査」でも、2007年から2010年にかけ1回あたりの「利用単価」は694円から924円にアップしている。

スマートに買い物ができて便利な電子マネーだが、一方で「お金を使っている実感がない」「つい使いすぎてしまう」なんて声もよく聞く。今回、R25が首都圏、愛知、大阪の男性サラリーマン200人に行ったアンケートで「電子マネーを利用するようになってコンビニで使う金額が増えた気がするか」と聞いたところ、「増えた」もしくは「増えた気がする」と答えた人が全体の約7割。また、「ついで買いが増えた?」という問いには過半数が「そう思う」と答えた。やはり、物理的な貨幣を介さないぶん、出費に対する心理的ハードルは下がるのかもしれない。さらに、電子マネーの1カ月の使用額を把握しているか聞くと「まったく把握していない」(12.8%)、利用履歴のチェック頻度を聞いても「見たことがない」(21.5%)と答える無頓着な人も少なくない。

今後、利用できる場所が広がり、ますます生活に根付いていくであろう電子マネー。今のうちから、無駄遣いを控える習慣をつけておいた方がよさそうだ。
(榎並紀行)


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