“鳴子こけし”に “土湯こけし”…

東北発アイコン「こけし」の魅力

2012.04.12 THU


4月21日(土)・22日(日)には、福島県・土湯温泉町で第37回土湯こけしまつりが開催。KOKESHIEN!のフェア「WE LOVE KOKESHI!展」も西田記念館で同時開催(~7月31日 )
写真/kokeshi book(青幻社)より
さくらももこさんやたんぽぽの川村エミコさんなどがハマっているという「こけし」。そう、丸い頭に円柱形の体のアレ。

「こけしってイメージだけで暗くてダサいと思っている人が多いけど、実際にちゃんと見るとすごくポップなデザインなんです」というのは、『kokeshi book』の著者の1人であり、こけしを通して東北支援をする団体「KOKESHIEN!」を主宰する、軸原ヨウスケさん。

「色遣いが鮮やかで美しいし、微笑を浮かべたような表情もいい。モダンなインテリアともすごく合うんですよ。部屋に並べてみるとそのよさがわかります」

現在は観光地の土産物屋で全国的に見かけるこけしですが、そのルーツは東北6県。温泉地の木地職人が湯治客相手に子供の安価なおもちゃとして作ったのがはじまりだと考えられているのだそう。

「伝統こけし」と呼ばれるこれらのこけしには、土湯系(福島)、鳴子系(宮城)、遠刈田系(宮城)…など、産地や特徴によって11もの体系が。例えば、土湯系は、頭頂部の蛇の目模様と前髪の両側の赤いカセ(髪飾り)が特徴。首を回すとキュッキュッと音がし、水引で結んだような前髪なのが、鳴子系。遠刈田系は、頭が大きく、頭頂部には「手柄」という放射状の模様が…など、本当にさまざま!

「こけしに興味を持ったら、ぜひこけし工房に足を運んで工人さん(こけしを作る職人)から直接買ってほしいですね。東北の風土から生まれた芸術ですから、やはり現地で買うとその感動も格別です。工人さんもみなさん、味のあるよい人ばかりですよ」

昨年の震災の影響で東北の観光客は激減。東北の温泉地に出かけ、こけしを購入することは、こけしの伝統を守り、東北を支援することにもつながります!


「伝統こけし」の系統の一部(参考:KOKESHIEN! HP)

●津軽系(青森)
胴周りにねぶた柄と呼ばれる達磨絵や縄文土器に似たアイヌ模様が描かれる

●南部系(岩手)
「キナキナ」と呼ばれるおしゃぶりが発展したものといわれ、彩色がないものが多い

●弥治郎系(宮城)
多色のろくろ線が入った頭がベレー帽のように見え、胴体部にはくびれがある

(取材・文/増岡真理)

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト