汗を抑えてDRYな男になろう!

第1回 知って制する! 汗とニオイのメカニズム

2012.04.16 MON

汗を抑えてDRYな男になろう!

汗こそヒトの進化の証! でも現代人の汗機能は退化中…?



まず大切なポイントは、汗は体温調節のために出るということ。そんなの常識だろ!と思ったアナタ、では、すべての動物のなかで、人間が一番汗かきなのは知ってました?
「高度に発達した脳は精密機器のようなもの。わずかに温度が上がっただけで、オーバーヒートしてうまく働かなくなります。そこで、汗をかいて体温調節できるよう、体が進化したのです」
全身に分布するエクリン腺は、1平方センチメートルに100個以上存在する目には見えない小さな汗腺で、ここから出る汗は99%以上が水。アポクリン腺は、毛穴と一緒になった大き目の汗腺。もともとニオイ専用汗腺なので、ニオイが発生しやすいが、脇の下やおへその周りなど、一部にしか分布していない。
そう、汗はヒトの進化の賜物なのだ。汗をかく器官、汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺があるが、エクリン腺はそもそも、体温調節のために生まれた専用器官だとか。
「アポクリン腺は、フェロモンなどのニオイを分泌するために、古くから存在する器官。人間が汗をかいて体温調節する必要に迫られたとき、そこから汗かき専用のエクリン腺が分化して発達したのです。現代人のアポクリン腺は脇の下など一部にしかありませんが、エクリン腺の汗腺はほぼ全身に広く分布しているんですよ」
その数なんと350万個! 多い人だと500万個にも上るという。こんなにあるんじゃ、夏場は全身汗だく、ビチョビチョになるのもやむなしか…!?
「いえ、すべての汗腺から汗が出るわけではありません。実際に活動している汗腺『能動汗腺』は、個人差もありますが、おおよそ半数程度。特に、空調の効いた環境で過ごすことの多い現代人は、汗腺の活動が低下しがちで、これが低体温症などのトラブルを引き起こす一因にもなっている。能動汗腺が多いということは、体温調節がしやすく健康であるということなんです」
うーん、でも複雑。今でも大変なのに、すべての汗腺から汗が噴き出したんじゃ、体中ベタベタ不快でモチベーションも下がりますよ!
「いや、それは“悪い汗”だからです。健康なよい汗は99%以上が水なので、ベタベタしませんよ」
どういうことですか?
「汗は血液中の水分から作られますが、汗腺の働きで、血液に含まれるミネラル分を濾過してから排出するんです。つまり、成分はほとんどが水の、サラサラした汗になる。それだけに乾きやすく、気化熱によって体温を下げる効果が高いし、ニオイもありません。ところが、汗腺の機能が鈍っていると、血漿成分が濾過されずそのまま排出されてしまうので、ベタベタした汗になるんです。蒸発しにくく体温調節効果が低下する上、雑菌が繁殖しやすくなってニオイの原因にもなります」
悪い汗は臭くなりやすいだけじゃなく、汗をかいても涼しくならない、いわば“悪玉の汗”ってこと。
問題は、自分の汗がどちらなのか?ということだが、薬局などで販売されているリトマス試験紙を使えば、すぐに調べられる。赤色リトマス紙が青くなったら、アルカリ性の悪い汗、変化がなければ酸性のよい汗だ。それが分かれば汗対策も立てやすい。夏に向けて、一度チェックしてみては? 投稿募集はこちら 汗は人間にとって非常に重要な存在。
うまく汗がかけないと、脳がオーバーヒートするし、夏バテにもなりやすいのだ。ただし、汗にも「よい汗」と「悪い汗」がある。
サラサラした水のような「よい汗」は、体温調整機能が高く、ニオイもない。
でもベタベタした「悪い汗」は、かいても涼しくならない上にクサイ。うーん、最悪。さあ、アナタの汗はどっち?

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