勉強会「社長大学」から社外人脈を拡大

「スーパーサラリーマン」の勉強法

2012.04.23 MON


撮影/櫻井将士
サラリーマンとして働くかたわら、勉強会を実施したりビジネス書を執筆したりしてきた「スーパーサラリーマン」こと美崎栄一郎さん。2006年に勉強会「山の手の会」を発足したが、そのきっかけは“挫折経験”だったという。

「当時、転職しようと2社の面接を受けたんですが、どちらも落ちてしまいました。そのとき、自分が会社の外の世界に対して、“井の中の蛙”になっていたことに気付かされたんです。それ以来、自分の市場価値がどの程度なのか把握するためにも、積極的に外部の人の話を聞こうと思ったんです」

最初は、様々な業界のビジネスマンに講師として立ってもらい、自身の仕事について話してもらう形式で勉強会をスタートさせた。

「長く1つの企業で働いていると、自分の業界以外のことにはうとくなりがち。だから、異なる業界で働いている人の話は、目新しくて面白いんです。私も様々な人の話を聞いて、自分の知らないことがまだまだたくさんあるのだと、再認識しました」

そして、「自分の市場価値」を把握したことが次のステップへとつながっていく。

「自分がどのくらいの知識を持ち何ができるのか、自分の強みや弱みに気付いていくなかで、新しいことに挑戦したいという意欲が湧き始めました。その1つが『ビジネス書を出すこと』。そこで、ビジネス書の著者を勉強会に招くことにしました。彼らの話から、本を書き、出版するためのノウハウや情報を得ようと思ったんです。自分1人で著者のギャラを払うのは難しいですが、勉強会の参加者みんなでギャラや会場費を出しあえば、貴重な話も聞きやすくなる。勉強会だからこそできる方法です」

個人では不可能なことも、大勢でなら実現できる。有志を募って、有益な時間と空間を生み出していったのだ。

「勉強会は“人とのつながりが生まれる場”」と、美崎さんは語る。

「例えば、次回の講師を探すとき、参加者に話のうまい人がいたらお願いしたり、招いた講師に次回の候補を紹介してもらったりしています。人が人を呼んで、自然とつながっていくんです。様々な会社の社長を講師に招く『社長大学』という勉強会も開いていますが、会のあとの懇親会では、社長が参加者をその場でスカウトし、就職が決まるなんてこともありますよ」

輪を広げることで、思わぬビジネスチャンスが生まれるかもしれない。ビジネスにつなげるための人脈作りのコツを聞いた。

「なにも全員と話そうとする必要はありません。席が近い人や気になった人、1〜2人とじっくりしゃべってみることが大切です。その会話の中には、きっと新たな発見が待っていると思いますよ。隣の人に話しかける、まずはその一歩を踏み出してほしいですね」

勉強会を通し、人とのつながりを築いてきた美崎さんが、今感じていることとは…?

「直接会うことが大事だと思います。対面で話すことでつながりが強くなります。一度お会いすれば、その後はSNSなどで連絡しあえばいい。社外に人脈を作っていく過程で知識も増え、社内でも何かと重宝される人間になれる。そういうビジネスマンが増えれば、社会はもっと柔軟なものに変わっていくんじゃないでしょうか」

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