住宅地の地価上昇率が2年連続日本一

地価発表で注目された北海道ひらふ地区

2012.06.20 WED

先日、今年の基準地価が公開された。基準地価とは、都道府県が毎年調査する7月1日時点での地価のこと。発表はおおむね9月下旬、住宅地と商業地とがあり、土地評価の目安として用いられる。

さて、その基準地価。今年の住宅地の全国地価上昇率ベストテンのうち8つまでを東京各所が占めているが、そんな「ほぼ東京独占」の中で堂々1位にランクインしたのが北海道虻田郡倶知安町の「ひらふ地区」と呼ばれる一帯。このひらふ地区、地価上昇率で1位となったのはこれで2年連続とのこと。いったいこの人気はなぜ?

まずは倶知安町がどんな町かを見てみよう。札幌から西へ約100km、人口1万6000人あまり…と、これではピンとこないが、実はこの一帯はパウダースノーで知られるニセコグラン・ヒラフスキー場のふもと。ここ数年、オーストラリアをはじめ、スキーを楽しむ外国人に大人気なのだ。倶知安町役場の観光担当に話を聞いた。

「きっかけはアメリカ同時多発テロです。オーストラリア人は北米やカナダでスキーを楽しむのが一般的でしたが、9・11以降は、オーストラリアの旅行会社がスキーツアー企画を日本に振り向けるようになったんです。日本は治安もいいですしね」

オーストラリアと日本の時差はわずかに1時間。豪ドル高による割安感に加え、千歳~ケアンズ直行便の就航(02年)も、雪質のいい「NISEKOひらふ」の名を広めるのに一役買った。スキー好きのオージーは長期滞在が多く、コンドミニアム(分譲マンション)が好まれる傾向がある。これに目をつけた外資系企業によるコンドミニアムの建設ラッシュが地価を押し上げ、2年連続日本一につながったというわけだ。

この地域を含むニセコ一帯では、06年にリゾートビジョンを策定して「通年型国際高原リゾート」を目指している。海外から客を呼べるリゾート地として定着するか、地域経済の活性化という面でも注目だ。

※この記事は2010年11月に取材・掲載した記事です

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