恋愛観、友情、女性としてのあり方…

自分と向き合う「世界の名作小説」

2012.06.28 THU

今年も梅雨の季節が到来。なかなか外に出られないこの時期は、家で“世界の名作小説”を読んでみては? 名作といわれるだけあって、生きるヒントや教訓が多く隠されているはず。

そこで、今年もすでに半年が過ぎて「なんとなく過ごしちゃったな…」という人に向けて、“自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる感動作”をジュンク堂池袋本店の田村友里絵さんに教えてもらいました。現代に近い1920年代~1930年代に出版された比較的読みやすいラインナップです。

●『グレート・ギャツビー』(スコット・フィッツジェラルド)
「村上春樹も訳本を出しているアメリカ文学史上屈指の恋愛小説です。主人公のギャツビーが愛する女性(人妻)のために、危険な仕事でお金を稼いだり、彼女の犯した罪を自ら被ったりする姿は切ないほどに一途で胸が締め付けられます。自分の恋愛観を問い直すきっかけになる一冊です」

●『飛ぶ教室』(エーリッヒ・ケストナー)
「ドイツの国民的作家・ケストナーの最高傑作といわれる作品です。寄宿舎で暮らす家庭の事情も性格もバラバラの5人の少年たちの成長が描かれます。衝突し合いながらも絆を深めていく彼らの物語が、忘れかけていた子どもの頃の純粋さや友情の大切さを思い出させてくれるはずです」

●『大地』(パール・バック)
「近代中国の農村に生きた親子3代の物語。父、息子、孫と男性を中心に描かれてはいますが、それを取り囲む様々なタイプの女性たちに注目してほしい。愚直なまでに夫に仕えた女性、自立した近代的な女性、母性に満ちた女性と、それぞれの生き様に触れることで、自分の“女性としてのあり方”を見つめ直せると思います。あの瀬戸内寂聴も絶賛したノーベル文学賞受賞作です」

恋愛、友情、女性としての強さ、それぞれを深く味わえる3作品。今後の人生の指針となる一冊になるかも。
(取材+文・岡本温子/short cut)

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