コンピューターの速さには勝てないけれど…

株式高頻度取引に負けない儲け方

2012.06.21 THU


ネット証券の普及により株式売買手数料が下がったことも、売買頻度を増やして薄い利益を稼ぐ薄利多売型モデルへのシフトに一役買っているという
画像提供/AFLO
東証で仲買人が手を突き上げてワイワイやっていた光景は今や過去のもの。株式市場はコンピューターによる「高頻度取引」の時代になっているという。

高頻度取引とは別名「HFT(High Frequency Trading)」と呼ばれる、コンピューターを用いたプログラム取引のこと。株価変動に影響を与えそうなデータまで瞬時に判断し、1000分の1秒単位という高速で、自動的に発注を繰り返すことができるのだ。

HFTが増えた要因として「2010年に東証が新取引システム『アローヘッド』を導入したことで注文の処理スピードが速くなり、高速取引が可能になったことが背景にある」と教えてくれたのは、株初心者アドバイザーの竹内弘樹さん。HFTによる取引は短期決戦のため、一晩株を持ち越すことで起こりうる予想外のリスクが少なく、より安定的に収益を得やすい。そのため外資系証券会社や投資銀行の多くも好んで導入しており、近頃の株取引市場の主流になりつつあるのだとか。

だが、このような高頻度取引の時代では個人が株取引をやっても損するだけ…という印象がある。「いつかは株をやろうかな」なんて漠然と考えていたけれど、もはや素人は手を出さない方がいいの!?

「投資先の会社をよく調べ、良いと判断した株を長期保有する方法も株取引のひとつ。コンピューターと戦うのではなく、取引回数を減らして長期的に上昇する株を選ぶなど、効率の良さを重視すれば個人投資家にもチャンスはあります」

単純なようだが、実際にこの方法で竹内さんの資産も6年間で4倍以上に増えたという。成功している投資家は決して少なくないようだ。スピードでコンピューターに太刀打ちできない分、個人投資家は「会社の良さを見抜く目」を徹底的に磨くべし。短期的な株価変動に一喜一憂していては、結局はコンピューターに負けちゃいますからね。
(有栖川匠)


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