カラダに良いと思いこんでない?

「ビタミン」摂り過ぎると副作用も

2012.07.05 THU


まもなく土用の丑の日だが、ウナギはビタミンAを多く含み、大きめの蒲焼1枚で1日の「上限量」を超えてしまうことも。ほどほどに
イラスト/牧野良幸
「ビタミンEをマウスに過剰摂取させると骨粗しょう症になる」―少し前に、慶應大や東京医科歯科大などの研究チームがこんな調査結果を発表した。人体への具体的な影響については明らかになっていないが、ビタミンEに限らず、そもそもビタミン類の過剰摂取は体に害を及ぼす可能性があるという。健康のためにビタミン系のサプリを摂っている人にはちょっと気になる話だ。生活習慣病を研究している全日本労働福祉協会の川口毅氏によれば「特定の栄養素だけを過剰に摂取するのは好ましくありません。例えばビタミンAを過剰摂取すると急性症状としては腹痛、嘔吐、めまいなどを起こすことがあります」とのことだ。

特に気を付けるべきなのは「脂溶性ビタミン」に属するビタミンA、Dなど。尿で排泄される水溶性ビタミンに比べ、脂溶性は体内に蓄積してしまうため、過剰摂取による副作用を起こしやすいのだとか。

「通常の食事以外に栄養剤などを大量に摂取して『上限量』を超えないようにしましょう」(川口氏)

では、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2010年版」から、適切な摂取量の目安を探ってみよう。まず、ビタミンAは成人男性の場合1日2700 μgREが摂取量の上限。これは皮を剥いて茹でたニンジン約4本分、茹でたブロッコリー約21個分にあたる。また、ビタミンDの1日の上限摂取量は50μgで、サバの水煮缶5個分、焼いたサンマ3尾分だ(※調理法、体内への吸収率によって異なる)。まあ、こんなに食べることは滅多にないから心配無用かも…。

「そうですね。逆にこれらのビタミンが欠乏すると、皮膚の乾燥や免疫機能の低下、骨粗しょう症の発症リスクが高まるなどのおそれがあります。バランスのいい食生活を心掛けましょう」(川口氏)

独身サラリーマンはとかく偏食に陥りがち。今一度、栄養のバランスを見直したい。
(榎並紀行)


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