夫婦の8組に1組は不妊に悩んでいるらしい

男性10人に1人 精子に問題アリ

2012.07.18 WED


多くの不妊クリニックでは産婦人科医が診察するが、男性不妊に詳しい医師は少数。正確な診断を受けたいのなら男性不妊専門医を訪ねよう 『週刊東洋経済』毎週月曜発行 現在発売中の特集は「みんな不妊に悩んでいる」 定価690円(税込)
画像提供/アフロ
子どもは作る気になったらできるもの─。あなたも含め、そう思いこんでいる男性は多いかもしれない。だが、日本では夫婦の8組に1組は不妊に悩んでいるという。不妊クリニックの数も600以上。今や体外受精は珍しいものではなく、2009年には、2.6万人の赤ちゃんが体外受精によって生まれた。

つい近年まで、不妊というと原因は女性側だけにあると思われてきた。しかし、WHO(世界保健機関)のデータによると、男性側に原因のあるケースが約半分に上る。「男性不妊症」が大きな問題となっているのだ。

実際、男性の10人に1人は、精子に問題を抱えているといわれる。なかでも、最も多いのが「乏精子症」だ。これは、精子の数が1ミリリットル中2000万個を下回る状態を指す(一般に自然妊娠には4000万以上必要)。他にも、精液中に精子が見あたらない「無精子症」、精子の運動率が低い「精子無力症」、「ED(勃起障害)」などが、男性不妊の原因となっている。

35歳ごろから老化が加速する卵子に比べ、精子は加齢による影響が緩やか。だが、しっかり精子をケアしないと、精子の量と質が低下するおそれがある。

『男性不妊症』の著者で、男性不妊を専門とする石川智基医師は、「日本では男性不妊の専門家が極めて少なく、この問題に対する意識が低い」と話す。

では、どうすれば精子を守れるのか。石川先生によると、まず避けるべきは、喫煙。そして精子は熱に弱いため、長時間のサウナや、膝上でのノートPC使用も控えた方がいい。パンツは、ブリーフより通気性のよいトランクスがお薦めだ。さらに、自転車やバイクに乗りすぎると、不妊リスクが高まるとの研究結果もある。

子どもができるのは当たり前─。まずはそんな常識を捨てることから始める必要がありそうだ。
(佐々木紀彦/『週刊東洋経済』)


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