暑さ、見た目、汗染み……

Yシャツに下着 着る着ないに終止符

2012.12.08 SAT


メンズ下着の売上統計によると、ワイシャツの下に下着を着る人は増加傾向にあるとか。各メーカーからも機能性下着が登場し、市場はさらに拡大中。下着を着る派が主流になる日も近そう 写真提供/Getty Images
日ごと暑さが増し、ジャケットを脱いで仕事をする場面も増える初夏。そんな時期に気になるのが、ワイシャツの下に下着を着るor着ないに関する異論反論の数々。「下着を着ないと汗染みがみっともない」「乳首が透けて恥ずかしい」と主張する“着る派”に対し、「下着が透けると格好悪い」「そもそも暑苦しい」と“着ない派”も真っ向から反論。この論争に終止符を打つべく、専門家による裁定を仰いでみました。

まず、歴史的、文化的視点から見るとどちらが正解なのでしょうか。近代の服飾文化を専門に研究する京都服飾文化研究財団の新居理絵さんに伺ってみました。

「そもそもワイシャツ自体が、ジャケットの下に着る下着として生まれたもの。その下にさらに下着を着るということはなかったと思われます」

これはいきなり結論!? やはりワイシャツの下に下着を着るのは不自然なのでしょうか?

「歴史的見地だけから見て現在ワイシャツの下に下着を着るのはおかしい、ということにはなりません。下着だったTシャツを着て出歩くのが一般的になったことからもわかるとおり、20世紀のファッションは“下着のアウター化”がすすんでいます。ワイシャツの下に下着を着る、つまり下着であったワイシャツのアウター化というのも、自然な流れ。『下着が透けると恥ずかしい』という意識自体も、今後変化していくかもしれませんね」(同)

なるほど、ファッション文化的には「どちらでもいい」というところのようです。

では、機能的側面から見た場合はどうでしょう? メンズ下着も多数展開するワコール広報課の森田恵子さんに伺います。

「結論からいうと、ワイシャツの下に肌着を着た方が涼しく感じやすくなります。肌着を着ることで衣服との間に空隙(くうげき)という空気の隙間ができ、この隙間を空気が循環して涼感を生み出すためです。これは夏専用の機能的なものに限らず、どのような肌着を着ても同様。さらに吸汗効果や肌触りの良さなど、様々な機能・特長を備えた下着も登場しているので、やはりワイシャツの下には肌着を着ていただいた方が快適に過ごせると思います」

一枚服を増やすとより涼しくなるというのも不思議な話ですが、クールビズの観点からもこれは耳寄りな話。見た目の好みはさておき、下着を着ると涼しくなる、という現象を実際に体感してみてはいかがでしょう?
(鴫原夏来/サグレス)

※この記事は2011年06月に取材・掲載した記事です

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