「新成人」ナビゲーター

「20代向け自己啓発本」ナナメ読み

2012.12.26 WED

「新成人」ナビゲーター


自分の将来像をどう思い描いているか!? 目指すべきその姿に向け、ヒントとなる1冊を見つけだそう

識者やカリスマが説く「20代論」を総まとめ



鉄は熱いうちに打て!ということか、書店の店頭には20代向け自己啓発本がずらりと並ぶ。でも、似たようなタイトルが多すぎて、どれを読めばよいのやら…という人も少なくないだろう。

これらの類書には一体何が書かれているのか? めぼしいタイトルをざっとチェックしてみよう。

まず、井上裕之著『20代でやるべきこと、やってはいけないこと』(フォレスト出版・1470円)は、成長に必要なのはミッションであるとし、それをいかにクリアして理想の人生を構築するかを説いた1冊。ライフコンパスというわかりやすい概念を軸に、20代の日々を戦略的にコントロールするメソッドがまとめられている。著者と20代読者のディスカッションを収めたDVD付きで、なかなかのコストパフォーマンスだ。

魅力的な言葉遣いが人脈を育み、人生を好転させると説いているのは、木村進著『20代のうちに知っておきたい言葉のルール21』(総合法令出版・1260円)。悪しき口癖は早めに修正し、人に好かれる話法を習得しようという着眼点は、明快で共感しやすいだろう。

キャッチーなタイトルが目を引く岩瀬大輔著『入社一年目の教科書』(ダイヤモンド社・1500円)は、スーパービジネスマンを地で行く著者のパーソナリティも手伝い、“説得力”に定評がある。冒頭から、「頼まれたことは必ずやりきる」「50点で構わないから早く出せ」など実践的な行動指針が提示され、積極性と誠実さの重要度を教えてくれる。

この分野の代表的な1冊といえる川北義則著『「20代」でやっておきたいこと』(三笠書房・1260円)は、1935年生まれの大ベテランからの温かな叱咤激励が印象的だが、その真髄は若さゆえの冒険を推奨している点にある。コミュニケーション能力や目標達成能力の必要性など、ひと通りの教えと一緒に発せられる「羊よりもオオカミであれ」とのメッセージに、胸を打たれる20代は多いのではないか。

最後にもう1冊、小宮謙一著『伝説の人事部長が明かす 結果を出す人の「20代」のすごし方』(大和出版・1470円)は、ビジネスパーソンの成功例を多く見てきた著者ならではの、逆算から導きだした成長法則が満載だ。生活習慣の改善、行動指針の改良に、大いに役立ててほしい。

――いずれの本にも共通しているのは、20代という年代が持つ“可能性”に、並々ならぬ期待が込められている点だ。言い換えればそれは、失って初めて輝きを知る宝。オヤジの説法と高をくくるなかれ。そこには体験に裏打ちされた様々なヒントが埋め込まれているはずなのだ。
(友清 哲)

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