オトコの不妊治療の第一歩

「精液検査」お値段は1回1万円也

2012.12.20 THU


「週2回程度の性交渉がある夫婦で、半年で65%が妊娠します。何年も悠長に待つのではなく、半年が過ぎたら早めに検査を受けましょう」(辻院長) イラスト/藤田マサトシ
今まで女性の問題と思われてきた“不妊”。最近では男性の不妊も注目されているが、実は今に始まった話じゃない。14年前のWHO(世界保健機関)の調査でも、男性に不妊の原因があったケースが約50%を占めていた。

でも、「自分は大丈夫」と思う男性も多いだろう。一方、男性不妊治療を行う「恵比寿つじクリニック」の辻祐治院長によれば、20~30代男性の来院者は増えているという。

「彼らに多く見られる症状は、精子数が少ない『乏精子症』、そして運動する精子が少ない『精子無力症』です。その原因の一つが腹部から血液が逆流し、精巣の静脈が瘤状に腫れる『精索静脈瘤』。お腹からの血液が精巣の温度を上昇させ、精子を作る働きに悪影響を及ぼすのです」

これは正常男性の15%、男性不妊症患者の40%に見られるものなんだとか。そんな異常を知るための最初の一歩となるのが、クリニックでの「精液検査」。勇気が必要そうだけど、これは一体どんな検査なんでしょう?

「専用の部屋で、自分で精液をとるだけの簡単な検査です。陰部の診察などはありません。とっていただいて1時間程度で、精子の数や運動能力、形などの情報を詳しく調べることができるんですよ」

ちなみに、検査費用は泌尿器科や産婦人科によって異なるが、同クリニックでは1回1万円程度とか。

「女性が妊娠できる年齢にはリミットがあるため、不妊治療はスピードが命。とはいえ、焦って人工授精や顕微授精などを行うと、保険が利かず、高額な医療費がかかります。一方、原因が男性にある場合は、治療をしたとしてもそこまでの費用はかかりません。大切なのは、夫婦ともに検査をして、どちらを治療すべきかを見極めること。それが貴重な時間とお金を効率よく使うコツです」

晩婚化が進む今、未婚でも自分の精子状態を知っておくに越したことはない。独身だから、と無関心は禁物。将来子どもを望むなら、早めの精液検査が結婚前のエチケットかも。
(矢口絢葉/ノオト)


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