補助金を使ってお得にコストダウン?

“電力の見える化”で節電冬の陣

2012.12.21 FRI


「フレッツ・ミルエネ」では、同じ地域や間取りでの電力使用料をランキング表示したり、その月の目標を設定したりできる
冷え込みが厳しくなるこれからの季節、財布にも厳しいのが電気代だ。暖房機器の使用が増えるため、クーラーがフル稼働していた夏と同じくらい電気代がかさんでいる人もいるかもしれない。

そんな負担を回避すべく、巷では様々な節電テクニックやグッズが紹介されている。なかでも注目は「電力の見える化」だ。

実は2012年4月より、家庭のエネルギー使用状況を“見える化”する設備の導入に「補助金」を出す制度が設けられた。これを受け、ハウスメーカーや家電メーカーは、補助金制度を利用できる「HEMS(家庭向けエネルギー管理システム)」なるサービスを続々と開発。節電市場で急成長を遂げている。

では、「HEMS」とはいったいどのようなものなのか? 2012年6月に「フレッツ・ミルエネお手軽パック」というHEMSの補助金パックの販売を開始した、NTT東日本の幡生祐介さんに聞いてみた。

「『HEMS』とは“home energy management system”の略称。電気やガス、水道など、家庭で使う様々なエネルギーの使用量を把握・管理できるようにする、つまり“見える化・制御化する”システムのことです。一般的には住宅を建てる際、住宅一体型のシステムを組み込むのが主流ですが、弊社の『フレッツ・ミルエネ』のように、一人暮らしの集合住宅や建設済みの住宅に後から設置できるものもあります」

「フレッツ・ミルエネ」の場合、専用機器(無線親機・分電盤計測器)とルーターを設置することで、時間ごとの消費電力や、日々の推計電気料金をパソコンやスマートフォン、タブレットで確認できる。消費電力の推移がほぼリアルタイムでわかるので、効率よく節電も行えるということだ。

とはいえ、せっかくHEMSを導入して電気代を節約しても、導入費用の回収に何十年もかかるようでは普及に弾みがつかない。そこで登場したのが、冒頭の補助金制度。2014年1月31日までは、HEMS導入にともなう初期費用を10万円まで補助してくれる(消費税を除く)。たとえば「フレッツ・ミルエネ」の場合、「フレッツ・ミルエネお手軽パック」が補助金制度の対象となる。ただし、補助金予算には上限があるので、申請された補助金の合計が予算上限に達すると、制度自体が終了してしまう。興味があるなら、早めに検討した方がよいだろう。

ちなみに、実際にHEMSを導入した人からは「その月の電気代が高くなった原因を分析できる」「テレビ画面の明るさを少し落としただけで、大幅な節電になることがわかった」などの声が寄せられているという。

「実感が湧かないまま節電を行うとなかなか続かないものですが、具体的な効果を確認すると、より継続的な節電が可能になるのではないでしょうか」(幡生さん)

なお、「フレッツ・ミルエネ」の場合、利用料のほかに「フレッツ光」の契約が必要。詳しい条件・料金等はフレッツ光公式サイトで確認してほしい。コストをどう捉えるかだが、省エネルギーセンターの調査によると、電力の“見える化”による家庭での節電効果は平均11%。HEMSの導入をきっかけに、冬場の節電を考えてみるのもひとつの手かもしれない。
(有井太郎)

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