女体盛りに、人喰いズシ、ミシュランまで…

SUSHI映画が新春に続々公開!

2012.12.21 FRI


『SUSHI GIRL』 『スターウォーズ』旧3部作の主人公、ルーク役を務めたマーク・ハミルや『ネバーエンディング・ストーリー』アトレイユ役のノア・ハサウェイ、そしてロバート・ロドリゲス監督映画の常連、ダニー・トレホに千葉真一など、出演陣も通好み (C)2011 SUSHI GIRL FILMS
年末から新春にかけ、日本の伝統食文化〈スシ〉をテーマにしたSUSHI映画が相次いで公開される。様々にアレンジされたスシの奥深さを堪能できる3作品を紹介しよう。

まずは『SUSHI GIRL』(12月22日公開)。ジャンル映画の映画祭で話題をさらったクライム・サスペンスだ。刑務所で6年間服役したフィッシュのために仲間が催した、怪しげな出所祝いパーティ。ディナー・テーブルの上には彩り豊かな刺身やスシが“女体盛り”され、淫靡で緊迫感あふれる宴がスタートする。実はかつてともに強奪事件を実行した彼らは、行方が分からない強奪品のありかをフィッシュから聞き出すため再び集ったのだ! 次第にエスカレートする拷問や過去の因縁の渦が、血みどろの殺戮劇を引き起こす。

70年代ホラーの趣をまとった本作は、クエンティン・タランティーノを彷彿とさせる描写で話題となったアメリカ映画。壁に貼られた旭日旗や能面、スシの女体盛りなど、海外から見たエキゾチックなクールジャパンが楽しめる。

また1月19日公開予定の『デッド寿司』は、日本発のカンフー・寿司コメディ。スシ職人を目指す主人公ケイコは、温泉旅館で修業の日々を送っている。だが、ある日その旅館にあやしい男が忍び込み、スシ料理に薬を注入。“殺人ズシ”となって宿泊客を襲い始めるスシを相手に、ケイコは死闘を繰り広げる。本作でも女体盛りが登場。人に喰いつくシーンはかなり過激だ。だがそんなスプラッタシーンが続出するなかにも切ない人々の心情が織り込まれ、最後はほんのりと胸が熱くなる。『片腕マシンガール』でカルト的人気を獲得した井口昇監督が手がける、不思議な魅力満載のサバイバル・ホラーに要注目。

最後はお正月第2弾に公開される『二郎は鮨の夢を見る』。2013年度『ミシュランガイド』で6年連続の三ツ星を獲得した、銀座の名店「すきやばし次郎」の店主・小野二郎は、87歳の今なおスシを握り続ける現役のスシ職人だ。本作は、そんな同氏に魅せられたアメリカ人監督が手がける珠玉のドキュメンタリー。世界最高齢の「ミシュラン」三ツ星料理人としてギネス認定もされた同氏に密着取材を敢行し、人生哲学やその情熱を描きだす。父を支える2人の息子の葛藤や尊敬の念が印象深い。大枚をはたいても一度はこの名店の味を経験してみたい、そんな気分にさせてくれる。

ホラー、コメディ、ドキュメンタリーとジャンルを問わずモチーフとなるスシ。『二郎は鮨の夢を見る』のデヴィッド・ゲルブ監督は、スシが「最も視覚的、創造的な料理」であると感じていたという。感性を刺激し、変幻自在なスシの魅力が味わえるSUSHI映画から目が離せない!
(足立美由紀)

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