初めての「ひとり暮らし」ガイド

ひとり暮らし学生版“家庭の医学”

2013.01.21 MON

初めての「ひとり暮らし」ガイド


「風邪くらいなんとかなる」なんて思わずに、しっかりケアを。まずはしっかり予防からはじめましょう 画像提供/PIXTA

ひとり暮らしでのケガ、病気…どう対策すれば?



ひとり暮らしで大変なのが、ケガをしたり、病気になったりした時。看病してくれる人もいないし、冷蔵庫は空っぽ…。「俺、このままどうにかなっちゃうんじゃないか!?」…なんて心細くなってしまうことも。

そこで、急なケガや病気の際の対策について、早稲田大学保健センター・所長の堀正士先生にうかがった。

「まず重要なのは、元気なうちに準備をしておくことです。体温計、風邪薬、解熱剤、胃腸薬、消毒液、絆創膏は最低でもそろえておきましょう。保険証を常備しておくことも大切ですね。あとは、近所の病院や夜間・休日でも開いている救急病院の場所と連絡先を確認しておくこと。病院選びに迷う場合は、大学の保健センターに問い合わせれば、大学の提携先の病院など安心して受診できる医療機関を教えてくれますよ」

また、東京、大阪、奈良に住んでいる人は、消防庁の「救急相談センター」の電話番号「#7119」を覚えておくと便利。365日24時間対応で、近隣の病院や深夜でも受診できる病院を案内してくれたり、「救急車を呼ぶべきか?」といった救急時の相談にのってくれたりするという。

でも、ひとり暮らしで一番多いのは「風邪で熱が出て、病院に行くのもしんどい」というパターン。

「家庭で熱を下げるには、汗を吸いやすいシャツなどを重ね着して、たくさん汗を出した方がいいですね。汗は蒸発する時に体から熱を奪ってくれるので、汗をかくほど熱が下がりやすくなるんです。また、汗を十分に出すためには水分補給も大切。電解質を含んだスポーツドリンクは体に吸収されやすく、風邪の時に不足しがちな糖分も補ってくれるのでオススメです」

なるほど、スポーツドリンクは何本か常備しておくとよいかもしれませんね。ただ、寂しいひとり暮らしの場合、体の風邪だけでなく“心の風邪”の心配も…。

「確かに、大学で親しい友達を作れず孤立感を深めて“うつ”状態になってしまう学生は増えています。『眠れない』『食欲がなくなった』『寝たのに疲れが取れない』といったうつ特有の症状が出てきたら、心療内科や精神科を受診した方がいいかもしれません。そうなる前に『なんとなく寂しい』『落ち込みやすい』などのちょっとした心の不調を感じたら、家族や大学の学生相談室に気軽に相談するといいですよ。不安を溜め込まず小出しにすることがうつの予防につながりますからね」

ひとり暮らしをエンジョイするためにも、心身両面でイザという時の備えは万全に!

(オカモト犬助/short cut)

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