初めての「ひとり暮らし」ガイド

木造、鉄筋etc.それぞれ違いは?

2013.01.21 MON

初めての「ひとり暮らし」ガイド


耐震性などは気になるところだが、学生向けのアパートは予算的な事情もあり木造も少なくない。それは、逆をいえば木造アパートに住んでいる先輩もたくさんいるということ。心配しすぎも禁物だ

部屋探しの前に「基本構造用語」をチェック!



賃貸物件の広告には、専有面積、最寄り駅からの徒歩分数、方角など、様々な情報が盛り込まれている。それらは家探しの貴重な情報源だが、なんだか耳慣れない言葉もいくつか…。なかでも重要な割に難しいのが建物の基本構造。よく見られるのは「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」「鉄骨鉄筋コンクリート造」「軽量鉄骨造」「木造」の5種。どれを選ぶかによって、耐震性、耐火性、隣戸からの音の伝わり具合など、住まいの快適度が大きく変わってくるというから見逃せない! というわけで、まずは簡単にこの5種を解説しよう。

「鉄骨造」は、壁・柱・床・梁(はり)・屋根・階段など物件の主要構造部に鉄骨を用いた構造。鉄骨(steel)を略して専門用語で「S造」という。厳密には「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」の2つに分けることができる。

「鉄筋コンクリート造」は、圧縮に強いコンクリートと引っ張りに対する力が強い鉄筋を一体化させて主要構造部に採用し、鉄骨造より強度を高めたもの。英語では「Reinforced Concrete」と表記し、頭文字を取ってRC造とも呼ばれる。「コンクリートで補強された」構造という意味だ。

「鉄筋鉄骨コンクリート造」は、鉄骨造と鉄筋コンクリート造のいいとこどり。鉄骨で柱や梁を組み、その周りに鉄筋を配してコンクリートを打ち込んでいる。英語では「Steel framed Reinforced Concrete」と表し、「SRC造」ともいう。

以上のような「鉄」グループとちょっと違うのが「木造」。これは主要構造部に鉄ではなく木材を使った構造。建築コストが低く、一般的に家賃は安い。半面、木材を腐らせないように風通し・防湿を重視するため、防音性・遮音性にちょっと難があることも。

つまり、耐震、耐火性、遮音性に限れば、およそ、鉄骨鉄筋コンクリート造>鉄筋コンクリート造>鉄骨造(「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」)>木造の順になる。ちなみに、鉄骨鉄筋コンクリート造と鉄筋コンクリート造はマンション、鉄骨造と木造はアパートで採用されるケースが一般的だ。

ただ、ひとつ忘れてほしくないのは、前述の順番はあくまで5種で比較すれば、という話。現在の建築技術であれば、木造でも基本的に一定の耐震、耐火性、遮音性はクリアしていると思っていいし、予算優先という事情や「風通しのいい家がいい」「木の質感が生きた家が好み」といった意向があれば自分にとって木造がベスト、というケースもある。

基本構造は大事だが、それが家の価値のすべてではない。大切なのは自分が住まいに一番求めることは何か、何を一番優先させなければいけないか、ということ。そのうえで悔いのない基本構造選びをするのがポイントである。

(保倉勝巳)

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