初めての「ひとり暮らし」ガイド

カスタマイズOK賃貸物件が増加中

2013.01.21 MON

初めての「ひとり暮らし」ガイド


木村さんが暮らす元・町工場の賃貸物件。自慢は土間の上に板を張って作ったステージだ。基礎のみプロにお願いし、大半は自ら仕上げたとか 画像提供/木村吉見

賃貸物件なのに自分なりに改造してOK!



最近、賃貸住宅でも自分なりの「カスタマイズ」を加えられる物件が増えている。初めてひとり暮らしをする学生さんはご存じないかもしれないが、一般的な賃貸物件には退去時の「原状回復義務」が定められており、入居者は壁に釘1本打つのも気を遣う。ところが最近は「改造OK」をうたい、原状回復を求めないケースも少なくないようだ。

3年前、都内の元・町工場を家賃10万5000円で借りた木村吉見さんもそんな「賃貸カスタマイズ」を行ったひとり。金属加工の機械が置かれていた1階部分を改造し、アートイベントやライブなどを行うお手製のステージを作り上げた。「ほかにも、壁を塗り直したり、バールで壁をぶち抜いて間取りを変えたり、 キッチンもリニューアルしました。けっこうやりたい放題やらせてもらいましたね」

築40年の戸建てを借りたYさんも、和室の畳をフローリングに替え、壁、柱を塗り直して洋室に改造。やり方はネットで調べ、安い材料で費用を抑えたとか。

ちなみに、どちらのケースも入居前の話し合いにより改造したい箇所を契約書にすべて盛り込んでおり、これほどの大改造にもかかわらず原状回復義務はない。

一方、古い一軒家だけではなく、最近では一般的な賃貸アパートやマンションでも「カスタマイズ」要素を取り入れる物件が増えている。

例えば、東京23区や神奈川を中心に賃貸物件を手がける「タカギプランニングオフィス」では、デザイナーズ物件でよく見られるコンクリート打ち放しの穴に専用のフックを引っかけ、収納棚やハンガー掛けを自由に設置できるサービスをスタート。
他にも、自社所有の物件に限り壁一面のクロスと床材のカラーなどを選べる「マイデコプラン」サービスを展開する「KASUMIC」(茨城県つくば市)や、500種類以上のなかから個性的な壁紙を選べたり、豪華なシャンデリアを取り付けたりできる「ウェーブハウス」(岡山県岡山市)など、その取り組みは全国に広がっている。

また、大手ではレオパレス21が今年から「お部屋カスタマイズ」キャンペーンをスタート。無料で1面の壁紙交換ができる「マイコレプラン」では65種類の中から好きな壁紙を選ぶことができるほか、壁紙を変更した面には棚の取り付けや、画びょう、テープの使用、ウォールステッカーも自由に貼ることができるという。

全国的に空室率が高まるなか、入居者への“付加価値”として注目される「カスタマイズ」。これならあまりお金はないけど、できれば人と違うオシャレな部屋に住みたいという学生にもオススメ。自分なりのこだわりをプラスした部屋で新生活をスタートさせよう。

(榎並紀行)

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