初めての「ひとり暮らし」ガイド

返済不要! 貰える奨学金をチェック

2013.01.21 MON

初めての「ひとり暮らし」ガイド


文部科学省によると、年間の学費の平均は、国立で53万5800円、私立文系なら74万3699円、私立の理系なら104万472円かかる。くわえて施設設備費なども必要だし、生活費や遊びのお金もかかる。入り用だからこそ、使える制度はしっかり使いたい 画像提供/PIXTA

給付型「奨学金制度」が近年増加中?



大学に行ったら、好きなことを勉強して、サークルに入って、バイトして、いっぱい遊んで…と、心躍らせている人は多いでしょう。でも、気になるのはやっぱりお金。とくに学費は、初年度だけで、国立で80万円以上、私立だと100万円を超す場合も。親に迷惑かけたくないし、奨学金を使えば、少しは楽になるけど卒業して何十年もかけて返さなければいけないことを考えると憂鬱…。何かいい方法はないのだろうか? 奨学金なるほど相談所・奨学金アドバイザーの久米忠史さんに聞いてみました。

「近年、大学が行う、給付型の奨学金制度が増加しているんです」

えっ、給付型ってもらえるんですか? 一体どんな仕組みなのでしょうか?

「大学や民間団体が行う給付型の奨学金には、2パターンあって、1つは、大学に入学した後に申し込む奨学金。もう1つは、入学前に予約ができる奨学金。後者はこれからもっと増えていってほしいと思っています。なぜなら、入学前予約奨学金制度というのは、願書を提出する時点で申し込みができるので、受験する前に、給付型の奨学金をもらえるかどうかがわかるんです。入学した後、『もらえないかもしれない』という心配がなく、資金計画も立てやすくなります」

なるほど。でも、不況なのに随分景気がいい話ですね。

「少子化のため、どこの大学も生徒を集めるのに必死なんです。もらうためには、家庭の経済状況や、成績などいろいろ条件はありますが、基本的に誰でも申し込むことができます」

金額や人数にばらつきはあるものの、国立私立合わせて現在では10校程度の大学が入学前予約奨学金制度を設けているんだそう。その中の代表的な5つの大学を久米さんに紹介していただきました。


●「めざせ! 都の西北奨学金」(早稲田大学)
年額40万円、4年継続で総額160万円を支給。募集枠約500名

●「学問のすゝめ奨学金」(慶應義塾大学)
入学後1年間、60万円を支給(ただし、医学部は90万円、薬学部薬学科は80万円)。募集枠107名

●「入試受験前予約採用型奨学金」(立命館大学)
年間授業料の半額相当額。募集枠は400名以内

●「米田吉盛教育奨学金・給費生試験」(神奈川大学)
入学前予約奨学金とは少し違い、選考試験の成績によって奨学生として採用を決める独自の制度。年額100万円を4年間支給(ただし、理工系学部は年額120万円)。

さらに、大学だけでなく、地域の自治体の奨学金制度でも、新たな試みが始まっていると、久米さん。

「香川県では、Uターン就職する学生に、奨学金の返還を減免するという制度を始めました。これが大反響だったためか、兵庫県の加西市でも、学生支援機構に奨学金を借りた人の返還金の3分の1を、市で補助するという取り組みも始まっています。まずは、自分の進学したい大学にどんな独自奨学金や民間奨学金があるのか、お住まいの自治体に奨学金制度があるのかを必ずチェックすること。そして、あったら必ずチャレンジしてみてください。ただし、成績が重要になってくるので、日々しっかりと勉強をすること!」

昔よりも確実に、大学に行ける道は広がっている。受験勉強とともに、きちんと資金計画を立てて、大学生活の準備をしよう。

(中村未来)

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