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まだ伸びる! 首都圏鉄道延伸計画

2013.02.25 MON

世界でも屈指の発達した交通ネットワークをもつ首都圏。あらゆる場所に容易にアクセスできる利便性は首都圏に住む大きな利点だ。2008年3月には足立区-荒川区の約10km区間を縦走する「日暮里・舎人ライナー」と神奈川県横浜市の中山駅から日吉駅までを結ぶ横浜市営地下鉄「グリーンライン」が、同年6月には埼玉県の和光市駅から渋谷駅までを結ぶ「東京メトロ副都心線」が全線開業。それまで「陸の孤島」と称されていた鉄道空白地帯の利便性も飛躍的に向上している。新駅ができ、周囲に住居や生活環境が整備されればそこに住みたい人も増えるだろう。

じつは首都圏では今後も注目の路線計画が続く。まず、2013年の完成を目指し建設工事が進む「東北縦貫線」計画。上野駅-東京駅を結ぶ新しい線路を建設し、JR常磐線、東北本線、高崎線を東京駅まで延伸する予定だ。開通すれば各線から東京駅まで乗り換えなし、朝ラッシュ時の通勤時間も10分以上短縮されるなど、北関東3県の沿線住民には大きなメリットが生まれる。

さらに、相模鉄道の西谷駅から新横浜駅を経由し、東急東横線・目黒線の日吉駅を結ぶ新線も2015年の開業に向けて着工がスタート。開業後は東急線やJRとの直通運転を行う予定で、一連の直通列車「神奈川東部方面線(仮称)」は都心通勤の新たな足になる。

こうした計画の基本的な骨子となっているのは、鉄道路線計画などの交通政策を審議する「運輸政策審議会」(現・交通政策審議会)が2000年にまとめた「運輸政策審議会答申第18号」だ。答申には前述の計画以外にも、北区の赤羽駅から板橋区、練馬区、杉並区、世田谷区、大田区などを経由し羽田空港へと至る「エイトライナー計画」をはじめ、数多くの路線構想が「平成27年までに整備すべき鉄道路線」として挙げられている。

しかし、全国72社の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会によれば「これら計画のほとんどは用地や予算の都合で現状のところ開業のメドが立っていない」という。

加えて、2年前の副都心線開業時には東京メトロが「現在のところ、副都心線以降の新線建設は行わない」と発表するなど、新線開業に消極的な姿勢を見せているため、答申で述べられた構想も大部分は絵に描いた餅で終わる可能性が高いようだ。

新線ができることはもちろん、既存の路線がちょっと延伸するだけでも沿線住民の利便性はかなり変わってくる。引越しの際は、こうした路線計画の実現可否について目を光らせつつ街を選ぶことが重要なのかも。
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)

※この記事は2010年04月に取材・掲載した記事です

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