初めての「ひとり暮らし」ガイド

「異文化交流できる学生寮」に注目!

2013.01.30 WED

初めての「ひとり暮らし」ガイド


和敬塾東寮の共有スペース。この日は松下君、小池君のほか、アメリカ人、中国人、韓国人留学生が集まってくれて、音楽やアニメ、漫画の話で盛り上がっていた

外国人留学との共同生活!?



「グル―バル化の波にさらされる日本企業」――皆さんもそんなフレーズを耳にしたことがあるのでは? 採用条件に高い英語力を掲げる企業も増えており、異文化交流の経験を積むべく留学を志す人も多いだろう。

だが、英会話教室や留学にはそれなりに、時間もお金も掛かるし、それ以外の生活や遊びがおろそかになりそう…。そんな悩める人のあいだで注目を集めているのが、外国人との共同生活ができる学生寮の存在だ。学生専用の住まいである学生寮の中には、外国人留学生と共同生活できる所があり、しかも家賃が格安。安い家賃で日本に居ながら語学力と異文化交流経験を身につけられれば、一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなる。

そんな学生寮のひとつが、東京都文京区にある「和敬塾」だ。約50の大学に通う学生と外国人留学生が同居している。入居する松下翔君(東京大学2年)と小池遼君(早稲田大学1年)によると、特に中国、韓国、アメリカ、東南アジアからの留学生が多く、寮の中での交流も活発だとか。

「留学生は日本の文化を学ぶことに意欲的ですし、僕らも彼らの国のポップカルチャーを教えてもらったりしています」(小池)

「中国と台湾の関係とか、他国の政治や文化を留学生から学ぶことも多いですね」(松下)

 ポップカルチャーや文化って、具体的にはどんな話に?

「アニメの話は盛り上がりますね」(松下)

「音楽の話もよくします。先日は、アメリカ人留学生に『ロックとパンクの違い』を数時間熱弁されまして…(笑)」(小池)

全6棟に、約580人の学生たちが共同生活する和敬塾。寮費は食事、光熱費、約6〜7畳の完全個人部屋込みで9万~9万7000円ほど。しっかりと生活が保障され、同年代の外国人と交流ができる楽しみもセットになっている。

こうした国際交流学生寮は以前から存在するが、学生たちの将来を見据え、早い段階でグローバルな視点を持ってもらおうと、近年は学校側も積極的に展開を後押し。なかには外国人留学生との共同生活を義務付ける大学まで登場している。秋田県にある国際教養大学もそのひとつ。同大学は学生へ1年間の留学も義務付けており、その前に外国人と交流をさせるという狙いもあるようだ。でも、“義務”となると不安も大きいのでは?と思ったが…。

「寮への入居は、不安よりも楽しみや期待の方が大きかった」と口をそろえるのは、同大学1年の奥山森瑚君と半田陽香さん。

「掃除をしてくれなくて困ったり、生活の面で文化の違いを感じたりすることもありますが…(苦笑)。でも、英語力の成長は自分でも感じています」(奥山)

「留学生がアイスを買ってきてくれたんですが、すでに溶けてしまっていて…。2人で笑いながら食べましたけど(笑)。身近にこういうことを共有できる人がいるのっていいなと思いました」(半田)

皆さん、外国人留学生との交流を堪能している様子。ほか、東京の芝浦工業大学(大宮キャンパス)や、上智大学祖師谷国際交流会館など、留学生と地方出身者が共同生活を送る学生寮はたくさんある(大体、食事無しで3~4万、食事付きで7~9万円という安さも魅力!)。普通に暮らすだけで異文化交流になり、外国語能力もアップするなんて、理想的じゃないですか!(高橋ダイスケ)

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