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アベノミクスで住宅ローン上昇?

2013.02.21 THU


フラット35(固定金利)の最低金利と変動金利は、ここ数年下降気味で「ほぼ底に近い」状態だったが、今後は大きく変化する可能性も… 図版作成/藤田としお
「アベノミクス」により円高・デフレからの脱却を目指す安倍内閣。だがこの経済政策により、住宅ローン金利が大きく上昇する可能性があるという。住宅購入を考えている人には気になる話だが、どういうことだろう?

「住宅ローンには、期間中一定の金利を払い続ける固定金利と、途中で金利が変わる変動金利があり、固定金利は10年国債利回りに、変動金利はざっくり言えば物価の動きによって変わります。今後、経済政策の一環として国債が増発されると、国債の価値が下落して利回りが上がり、固定金利も上昇する可能性があります。また、それらの政策によりデフレが解消すれば、物価が上がるため、変動金利も上昇するんです」(AllAbout 住宅ローンガイドの平野雅章さん)

つまり、政策段階でまず固定金利が上がり、もし成果が出れば変動金利も上昇するということだ。

では、アベノミクスの目標である「物価上昇率2%」が達成された場合、金利は具体的にどのくらい上がるのだろうか?

「金利の動きはとても複雑で予測は困難ですが、ひとつの参考になるのは平成4年の変動金利。この年の物価上昇率はアベノミクスの目標を満たす2.2%で、その時の変動金利は5.70~6.90%でした。対して昨年の物価上昇率はマイナス0.1%で、変動金利は2.475%。平成4年との金利差を考えると、今後2%以上あがっても不思議ではありません」

なお、固定金利については、その代表である「フラット35」の最低金利が今年2月時点で2.01%。こちらも今後2%以上上がる可能性がないとは言いきれない。1%の差でも返済額はウン百万変わるのだから、これは気になる問題だ。

ただし、「これはあくまで現時点での可能性に過ぎません。焦らず今後の金利動向を観察することが大切」と平野さん。金利の動きを気にしつつも、まずは貯蓄に励むのが先決か…。
(有井太郎)


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